(最近、このlivedoorブログに連続で投稿している記事の内容は、Yahoo!ブログから
引っ越してくる前に書かずに温めておいた活動です。)
無線機のスプリアス特性などをスペアナなどで測定するには、送信機の出力をスペアナに
直接入力してあげる必要があります。(JARDが規定している測定方法に基づく。)
しかし、10Wなどの電力をそのままスペアナに入力すると壊れてしまうので、電力を減衰
させるための減衰器:アッテネーター(ATT)が必要です。
ということで、そのための「通過型ステップATT」を自作してみようと思い、いろいろと
調べながら自作してみました~。
通過型ATTですから、
*電力をどのくらい減衰させるか(減衰量)、
*伝送インピーダンス(imp.)が50Ωになっているか、
が大切な項目となります。
知識が乏しい私は、あちこち調べて減衰量と線路imp.を設定しました。
(計算式などは、ゴニョゴニョ…、勉強不足なのでうまく説明できません…。
自分なりにExcelで計算シートは作ってみましたので、今後はそれを使います・・・。)
スペアナに入力できる電力は、その測定器のスペックにも拠りますが、一般的に
数mWくらいでしょうから、かなり減衰させないとなりません。
私が使用している無線機は、移動局(1アマでも)なので最大で50Wですから、
50W=50000mW ⇒ 1万分の1で 5mWまで下げられます。あとはもうちょっとだけ
下げてあげればいろいろと対応できそうです。
とは言いつつも、自作の無線機しか測定しないでしょうから、使用する電力は大きくても
10W未満だと思っています。(多分、5W以下。2~3W程度でしょうね。)
1万分の1にするということは、電力比でいうdB換算で、40dBのATTが必要になります。
45dBくらいのATTを作製すれば使えますね。
今回は定石のパイ型のATTを構成しました。(T型は難しそう…)
通過電力は、まじめに考えずに…、5W抵抗を使いました。
(これで10Wを送信しても短時間ならOKでしょう。)
5dB 10dB 10dB 20dB
S.A←----------30Ω------------75Ω------------75Ω-----------240Ω-----------→TX
180Ω 180Ω 100Ω 100Ω 100Ω 100Ω 62Ω 62Ω
抵抗の組み合わせは、あちこちに計算式やツールが用意されているので探してみてください。
(私が参考にしたサイトがいくつかありますが、リンクの承認をもらっていないので…)
↓ 裏面から見た構造。結構いい加減ですね。左側がTX、右側がスペアナになります。
各トグルSW間をシールディングしたいところですが、大変なことになるのでやめました。
念のためGND側は銅テープを使ってきちんと(?)ベタアースにしました。
ATTとしてまとめたものが以下のものです。
これでスペアナを使って測定すれば、スプリアス特性が見れるぞ!というところ
なんですが、実は手持ちの古~いアナログスペアナがいまいちの性能なので、
結局のところうまく使えず、今回作ったATTが活躍できませんでした・・・。
JARDが規定しているスペアナの設定できちんと測定してみたいなぁ。
でもJARLの測定室を借りるのも大変だし、JARDに正式測定依頼したら高額な費用が
掛かるし・・・。(地元のハムショップで測定してくれないかなぁ。)
自分用のスペアナが欲しいなぁ、なんて思ってネットで検索してみてもスペアナは
高いし・・・。
無線機を自作した場合のスプリアス測定は敷居が高いですねぇ。
測定データを添えないと認定しないなんて…、ね…。10W以下は免除して~!
≪以下、参考資料≫
受信(BCL)用のATTならば、1/4Wのカーボン抵抗で簡単に作れます。
強い信号を弱めるだけならば、10dB、20dBあたりの構成で十分ですし、
Sメーターの校正用ならば、6dB(Sひとつで6dBの差分だから)を
8段作れば、S=9をS=1まで落としたりできますね。
6dBのATTは、 39Ω のパイ型構成で作れます。(ipm.は50Ω)
150Ω 150Ω
※注意事項※
Sメーターの1ステップのレベルは今でも各メーカーでまちまちみたいです。
ICOMのIC-7300でも3dB/1stepだとか・・・。
S=9のレベルは各社一定のようです。
IARUの規定では、S=9では、-73dBm(終端電圧:50uV、開放電圧:100uV)で
6dB/1stepで規定されているそうです…。電圧として倍、倍…でS1ずつ増える。
各社で統一すればいいはずなのにね・・・。
引っ越してくる前に書かずに温めておいた活動です。)
無線機のスプリアス特性などをスペアナなどで測定するには、送信機の出力をスペアナに
直接入力してあげる必要があります。(JARDが規定している測定方法に基づく。)
しかし、10Wなどの電力をそのままスペアナに入力すると壊れてしまうので、電力を減衰
させるための減衰器:アッテネーター(ATT)が必要です。
ということで、そのための「通過型ステップATT」を自作してみようと思い、いろいろと
調べながら自作してみました~。
通過型ATTですから、
*電力をどのくらい減衰させるか(減衰量)、
*伝送インピーダンス(imp.)が50Ωになっているか、
が大切な項目となります。
知識が乏しい私は、あちこち調べて減衰量と線路imp.を設定しました。
(計算式などは、ゴニョゴニョ…、勉強不足なのでうまく説明できません…。
自分なりにExcelで計算シートは作ってみましたので、今後はそれを使います・・・。)
スペアナに入力できる電力は、その測定器のスペックにも拠りますが、一般的に
数mWくらいでしょうから、かなり減衰させないとなりません。
私が使用している無線機は、移動局(1アマでも)なので最大で50Wですから、
50W=50000mW ⇒ 1万分の1で 5mWまで下げられます。あとはもうちょっとだけ
下げてあげればいろいろと対応できそうです。
とは言いつつも、自作の無線機しか測定しないでしょうから、使用する電力は大きくても
10W未満だと思っています。(多分、5W以下。2~3W程度でしょうね。)
1万分の1にするということは、電力比でいうdB換算で、40dBのATTが必要になります。
45dBくらいのATTを作製すれば使えますね。
今回は定石のパイ型のATTを構成しました。(T型は難しそう…)
通過電力は、まじめに考えずに…、5W抵抗を使いました。
(これで10Wを送信しても短時間ならOKでしょう。)
5dB 10dB 10dB 20dB
S.A←----------30Ω------------75Ω------------75Ω-----------240Ω-----------→TX
180Ω 180Ω 100Ω 100Ω 100Ω 100Ω 62Ω 62Ω
抵抗の組み合わせは、あちこちに計算式やツールが用意されているので探してみてください。
(私が参考にしたサイトがいくつかありますが、リンクの承認をもらっていないので…)
↓ 裏面から見た構造。結構いい加減ですね。左側がTX、右側がスペアナになります。
各トグルSW間をシールディングしたいところですが、大変なことになるのでやめました。
念のためGND側は銅テープを使ってきちんと(?)ベタアースにしました。
ATTとしてまとめたものが以下のものです。
これでスペアナを使って測定すれば、スプリアス特性が見れるぞ!というところ
なんですが、実は手持ちの古~いアナログスペアナがいまいちの性能なので、
結局のところうまく使えず、今回作ったATTが活躍できませんでした・・・。
JARDが規定しているスペアナの設定できちんと測定してみたいなぁ。
でもJARLの測定室を借りるのも大変だし、JARDに正式測定依頼したら高額な費用が
掛かるし・・・。(地元のハムショップで測定してくれないかなぁ。)
自分用のスペアナが欲しいなぁ、なんて思ってネットで検索してみてもスペアナは
高いし・・・。
無線機を自作した場合のスプリアス測定は敷居が高いですねぇ。
測定データを添えないと認定しないなんて…、ね…。10W以下は免除して~!
≪以下、参考資料≫
受信(BCL)用のATTならば、1/4Wのカーボン抵抗で簡単に作れます。
強い信号を弱めるだけならば、10dB、20dBあたりの構成で十分ですし、
Sメーターの校正用ならば、6dB(Sひとつで6dBの差分だから)を
8段作れば、S=9をS=1まで落としたりできますね。
6dBのATTは、 39Ω のパイ型構成で作れます。(ipm.は50Ω)
150Ω 150Ω
※注意事項※
Sメーターの1ステップのレベルは今でも各メーカーでまちまちみたいです。
ICOMのIC-7300でも3dB/1stepだとか・・・。
S=9のレベルは各社一定のようです。
IARUの規定では、S=9では、-73dBm(終端電圧:50uV、開放電圧:100uV)で
6dB/1stepで規定されているそうです…。電圧として倍、倍…でS1ずつ増える。
各社で統一すればいいはずなのにね・・・。