ラヂオな屋根裏部屋~ラヂオと無線と山と自転車と

アマチュア無線局:JN1NCB(山頂移動などHF~430MHzまで運用中) ライセンスフリー無線局:グンマMO919(デジ簡とデジコミ、特小のみです) BCL、ラジオ局、受信機関係のブログです。 ぜひご覧ください。 YouTube動画とは連動していません・・・。

アマチュア無線(JN1NCB)、BCL(短波放送などを聴く趣味)、 自作(電子工作、アンテナ工作)、山歩き、 フリーライセンス無線(グンマMO919)、自転車(ポタリング)、 などを楽しんでいるブログです。

2023年01月

少々以前の自作に関してブログにしていなかった(書く余裕がなかった)ことに気付いたので、
今さらですが残しておきます。

SDR(特にSDRPlay社のRSP2Pro)で中波帯を受信する際には、短波帯のローバンドからの
強力な信号による抑圧や混変調をかなり受けていて苦労していました。
SDR受信用ソフトウェアには一般的に、短波帯が中波帯の強力な信号によって影響を受け
ないように短波帯へのHPF(中波帯をブロックする)は備え付けられていますが、その逆は
見当たりません。

そのための市販品としては、ApexRadio社の中波用LPF:LPF2050、という商品があります。
私もこれを持っていますが、別の場所で使っていますし、それなりに高価なので自作しよう
と思っていました。

回路は、3D無線さんの「No.71 受信用 2MHz LPFローパスフィルターの作り方」を参考に
すればいいことが分かっていたので準備だけしておきました。
上記の記事では小型のトロイダルコアに電線を巻いてコイルとして使用していますが、
私の場合は、普通のマイクロインダクタ:4.7uHを使用しました。
理由は、閉磁界回路となるトロイダルコアを使うと周辺のノイズやAC系磁界を拾ってしまう
からです。やはりオープン型コイル(磁界として)がいいようでした。
このフィルター回路は、ハーフ・ウェーブ・フィルターという回路を用いています。
この回路を「トロ活」を参考にしながらシコシコ計算をしまして・・・・、コイル部分を
4.7uHで良かろう、と導き出しました。合っているかどうかは?・・・・。

これをSDRの前段に入れればいいのですが、これだけでは芸がないので、ガルバニック
フィルターとコモンモードフィルターも入れようと思い、秋月電子で物色したところ、
10/100BASE-T用パルストランス:HN1622HF」が目に留まりました。

このパルストランスの特性を見てみると、長波~短波帯であれば、挿入ロスも0.2dB程度、
リターンロス:-25dB以上あるので、結構いい感じでした。(特性表はこちら
このパルストランスの中身は、1:1の伝送用トランスとコモンモードフィルターが一体化
になっているので、1つの部品で2つの効果がある(1粒で2度おいしい!)ので便利です。
さらに2回路分入っていてお得!!

以前、BCLの大御所である シエスタ氏が別のデジタルオーディオ伝送用パルストランス
PE-65612NL」をBCL受信用ガルバニックフィルターとして使用した場合の評価
レポートを公開されていたので、これでもいけるならば、こっちでも使えるかも・・・、
と考えていたわけです。

以上の2つをまとめたものがこちらです。かなり作りがひどい・・・。
IMG_4988

プラケースの中にある基板が中波用LPFで、その右側にある黒い部品がHN1622HFです。

このHN1622HFは2回路分が内蔵されているので、片側は中波用回路、もう片側は短波用
回路にしています。短波用には中波用LPFを通してはいけないので。

あくまでも参考程度のデータですが(私の測定はいい加減なので)、SDRでの受信レベルの差
を示します。LPFとしての特性しか分からないかな~でして、ガルバニックフィルターの
特性は適切に見られていませんのでご了承願います。
またあまり良いデータではなく、突っ込みどころ満載だと思いますので、以下のデータに
関して鋭い質問やご批判はご遠慮くださいませ。(あまりに厳しい意見が届いた場合は、
以下のデータは消します・・・。怖いので。)
(1)LPFを通す前(500kHz~1700kHzくらいのスパンで見ています。
  底辺が-120dB、上辺が約-34dBの縦軸です。中心は1134kHzです。)
スルー状態

(2)LPFを通した場合(盛り上がりが大きく下がりましたが、1400~1700kHzの盛り上がり
  が変わっていないのが残念です。)
LPF

盛り上がりが大きく減っているのは、LPFの作用も非常に大きいと思いますが、
ガルバニックフィルターも効いているのではないか?と思います。
(根拠もなく適当なこと言っています)。
全体として短波帯からの変な影響や盛り上がりが大きく減っていて(このデータがどうだ
こうだではなく)、実際に聴いてみた結果として短波帯からの中国語や朝鮮語のバサバサ、
ガサガサしたスプリアスが激減しました。自分としては満足です。

LPFの特性やカットオフ周波数は計算で導き出せ、部品も容易に購入可能なので特に
問題はありませんが、パルストランスの特性(BCL受信用としての特性)はきちんと
測定できておりませんので、技術的に詳しい方はぜひ適切に測定していただきたいと
思います。もしかすると実は中波~短波帯には使えないものかもしれませんので・・・。

以上となります。やっと書けてホッとしました。

立て続けにブログを書いています。

年明けに、無線のお友達から通信機(受信機)を格安で譲っていただきました。
その受信機とは・・・、 AORの「AR5000+3」という装置です。
かなり古い受信機です。(10年以上前の装置かな~)
ある意味、長年の憧れの受信機でしたが、まさか手に入るとはありがたや~。
IMG_4979

この受信機が手に入ることは事前に予定できていたので、BCLシャック内を整理整頓して
スペースを空けておきました。
NRD-515がメインリグですが、その横に並べられるように一生懸命場所を作りました。

そしてAR5000+3が鎮座しました~!
NRD-515よりも2回りくらい小さい!これで10kHz~2600MHzまで受信できるとは!!
IMG_4965
まずは置いてみて軽くワッチをしましたが・・・、操作が良くわからず・・・。
しばらく取扱説明書とにらめっこを。それでもわからず、お正月はこの受信機と仲良く
することにして、時間を取って操作を覚えることにしました。

それと同時にこの受信機のために専用のアンテナを何とかしなければなりません。
最初は、NRD-515のアンテナ切替器から出力をお裾分けしてもらって、切替えながら
受信しようと思いましたが、やはり面倒くさいですし、パラでワッチできないので
専用のアンテナを上げることにしたわけです。

まずはV/UHF帯(エアバンドとか・・・)を聴くためのアンテナです。
これは、以前使っていたアマチュア無線の144/430MHz用モービルホイップが余っていた
ので、これを軒先にひょいと上げることで良しとしました。
(このモビホは、ワイドバンド受信対応アンテナなので・・・)
このアンテナにより、エアーバンドはまずまず受信できるようになりました。
アマチュアバンド(144/430)もそれなりに受信できます。(アンテナの高さが足りない
のでイマイチなんですが。)
エアーバンド受信にはあまり興味はありませんが、BGM代わりに聴いたりできます。
IMG_4964

次に中波、短波用のアンテナです。さてどうしたものか・・・と思案した結果、
手っ取り早く、かつ広帯域で小さいアンテナにしようと思い、かなり以前に購入した
Apex Radioの「303WA-2」を工夫して上げることにしました。

この303WA-2は私の中ではあまり評価の高くないアンテナなんですが、広帯域で
省スペースで上げられる簡易なアンテナとしては充分です。

自宅の1階(と2階の間)に屋根があり、そこに瓦を押さえるための鉄製の板金が施工されて
いました。その部分にモービル用のマグネットベース(マグネット基台)を取り付けて
303WA-2を直接取り付けてしまいました。
IMG_4981

IMG_4984
同時に、この303WA-2はノイズを拾いやすいアンテナなので、上記の鉄製板金に
カウンターポイズのような形でアースを取り付けて303WA-2のグランド部に接触させました。
このことでノイズが軽減できたのでうまくいきました。(板金とアンテナのアースは直流的には
つながっていません。アルミホイルを使って静電的につながっている感じです。
これを2か所=2本施工しました。)
IMG_4983
(同様の施工をもう一か所に行っています。)

このアンテナを使うことで、中波と短波はそこそこ使えるようになりました。
意外にも40kHzのJJYもきれいに入っているので驚きです。
303WA-2については、いくつかのノウハウもあるので別途ブログにも書こうかなと思って
いますし、動画にして公開しようかな、とも考えております。

AR-5000+3の感度(と言うか、Sメーターの振れ)は、NRD-515よりも良いようです。
結構きれいに入ります。超広帯域受信機は短波帯はダメかなぁ、と思っていましたが、
全然そんなことはありませんでした。
でも中波/短波帯は内蔵のプリアンプで信号を持ち上げているようです。
NRD-515では現れない無信号周波数でのノイズ(ホワイトノイズのようなSメータの振れ)
がAR5000ではあります。NRD-515ではSメータが全然振れない部分でもAR5000では
シャーと言う感じでSメータが3とか5とか振れていますから・・・。

大体受信機回りが固まったので、YAMAHAのミニスピーカーを繋いで少しいい音で(?)
聴けるようにしました(笑)。
このAR5000+3はアンテナ端子を2つ持っているので、ANT1(Nコネ)にVUHFアンテナを
ANT2(Mコネ)に中波短波用アンテナを繋ぎました。
ANT2にはガルバニックアイソレーターを入れてあります。EMIコアもたくさん巻きました。
IMG_4978
これでしばらくは遊べそうです。あちこち聴きたいと思います。
やはりどっしりとした固定受信機は良いですねぇ。小さい(中華)ラジオは
使いにくくてね・・・。
影山氏の掲示板への受信レポートもこの受信機を使うつもりです。
(もうレポートしちゃったけど)

PS)身の回りのことがあまりに忙しく、ブログも動画(まっとさんのラヂオ部屋)も
  更新できていません。何とかしないとなぁ、と思っております。
  動画をご視聴いただいている皆様、申し訳ございません。

久しぶりのブログになります。そしてその内容も2週間ほど前の出来事を書くとは…。

1月3日にアマチュア無線の新年イベント「QSOパーティー」に参加するために、どこかに
移動しようかなぁ、と考えて急遽、久しぶりに少し高いところで無線をやりたいな~という
ことで「天目山(てんもくさん):1303m」に登ってきました。
ここはSOTAポイントではありませんが、標高はあっても比較的楽にすぐに登れるので
ここに決めました。
この天目山は榛名山系の外輪山の一つで、南側に向いた手前側(?)にあります。
西側には氷室山(ひむろさん)、南東側には三峰山(みつみねさん)があります。

早い時間に自宅を車で出発、榛名山方面に向かいます。
途中から路肩に雪が・・・。スタッドレスを履いているので問題はないですが
凍結路は怖いなぁ、と思いながら榛名湖畔の道路まで到着。
結構あちこちに雪があります。
ここから脇道の坂道を車で走って、三峰山と天目山の麓まで上がっていきます。
結構雪が多いので心配になりました。駐車スペースはがっつりと積雪があり、登り始め
の道にも積雪が・・・。
IMG_0169
こりゃ参ったなぁ…と思いつつも、せっかくなので登り始めます。

登れば登るほど雪の多さに面食らいましたが、頑張って登ります。
雪の上には小動物の足跡がいっぱい・・・、ん?これは熊かな?と思うような大きめの
ツメのある足跡もあり、ゾゾっ!としました。
IMG_0180
IMG_0181

雪が多いので滑って転ばないように、ゆ~っくりと登ったおかげでとても時間が
掛かりました。(15分の予定が30分ほど掛かった・・・)
山頂に到着。雪は意外に少ないですが、、、寒い寒い・・・。
IMG_0172


南側には、以前登った三峰山が奇麗に見えました。
IMG_0179


さて、アンテナを建てようと思ってペグを打ちますが、土が凍っていてペグが入らず、
悪戦苦闘の末、止むに止まれず杭にポールを結び付けました。
(これはやりたくない、やるべきではない、ことですね。)
IMG_0175
(50メガ用のスカイドア―も立てましたが、写真を撮っておらず・・・)

9時半くらいから50メガSSBでQSOを開始するも、冷たい風は出てくるは、気温は低いは、
お日様は隠れちゃうはで、寒い寒い・・・!!
リグはいつものFT-817ND/5W、2mH SKYDOORです。バッテリーは、CQオームさんで
購入したLi-ionです。
写真は、144SSBのために上げておいたRH-770です。

約1時間半ほどで30局以上の局とQSOでき、あまりの寒さと強風のために身の危険を感じて
QRTとなりました。本当ならば144SSBに移動して友人とQSOする予定でしたが、さすがに
寒さのために心が折れました・・・。

今回の教訓としては、やはり1月の寒い時期(特にこの日は寒かった日)は1000mを超える
山には登らないほうが良いということでした。(これを言っては山移動の無線家としては
失格なんですが・・・)
それからあまりに気温が低いことにより、無線用のLi-ionが急激に消耗したこと、
iPad-miniのバッテリーもあっという間にゼロになって使えなくなったことが予想外でした。
とても怖いなぁ!と思いました。少なくともホッカイロを2個以上持っていって
バッテリー類を温めて、袋の中に入れておかないと命に関わるかもしれません。
気を付けましょう!


交信していただいた各局、ありがとうございました!

↑このページのトップヘ