ラヂヲな屋根裏部屋~ラヂヲと無線と山と自転車と

アマチュア無線局:JN1NCB(山頂移動などHF~430MHzまで運用中) ライセンスフリー無線局:グンマMO919(デジ簡とデジコミ、特小のみです) BCL、ラジオ局、受信機関係のブログです。 ぜひご覧ください。 YouTube動画とは連動していません・・・。

アマチュア無線(JN1NCB)、BCL(短波放送などを聴く趣味)、 自作(電子工作、アンテナ工作)、山歩き、 フリーライセンス無線(グンマMO919)、自転車(ポタリング)、 などを楽しんでいるブログです。

自作(電子工作)

少々以前の自作に関してブログにしていなかった(書く余裕がなかった)ことに気付いたので、
今さらですが残しておきます。

SDR(特にSDRPlay社のRSP2Pro)で中波帯を受信する際には、短波帯のローバンドからの
強力な信号による抑圧や混変調をかなり受けていて苦労していました。
SDR受信用ソフトウェアには一般的に、短波帯が中波帯の強力な信号によって影響を受け
ないように短波帯へのHPF(中波帯をブロックする)は備え付けられていますが、その逆は
見当たりません。

そのための市販品としては、ApexRadio社の中波用LPF:LPF2050、という商品があります。
私もこれを持っていますが、別の場所で使っていますし、それなりに高価なので自作しよう
と思っていました。

回路は、3D無線さんの「No.71 受信用 2MHz LPFローパスフィルターの作り方」を参考に
すればいいことが分かっていたので準備だけしておきました。
上記の記事では小型のトロイダルコアに電線を巻いてコイルとして使用していますが、
私の場合は、普通のマイクロインダクタ:4.7uHを使用しました。
理由は、閉磁界回路となるトロイダルコアを使うと周辺のノイズやAC系磁界を拾ってしまう
からです。やはりオープン型コイル(磁界として)がいいようでした。
このフィルター回路は、ハーフ・ウェーブ・フィルターという回路を用いています。
この回路を「トロ活」を参考にしながらシコシコ計算をしまして・・・・、コイル部分を
4.7uHで良かろう、と導き出しました。合っているかどうかは?・・・・。

これをSDRの前段に入れればいいのですが、これだけでは芸がないので、ガルバニック
フィルターとコモンモードフィルターも入れようと思い、秋月電子で物色したところ、
10/100BASE-T用パルストランス:HN1622HF」が目に留まりました。

このパルストランスの特性を見てみると、長波~短波帯であれば、挿入ロスも0.2dB程度、
リターンロス:-25dB以上あるので、結構いい感じでした。(特性表はこちら
このパルストランスの中身は、1:1の伝送用トランスとコモンモードフィルターが一体化
になっているので、1つの部品で2つの効果がある(1粒で2度おいしい!)ので便利です。
さらに2回路分入っていてお得!!

以前、BCLの大御所である シエスタ氏が別のデジタルオーディオ伝送用パルストランス
PE-65612NL」をBCL受信用ガルバニックフィルターとして使用した場合の評価
レポートを公開されていたので、これでもいけるならば、こっちでも使えるかも・・・、
と考えていたわけです。

以上の2つをまとめたものがこちらです。かなり作りがひどい・・・。
IMG_4988

プラケースの中にある基板が中波用LPFで、その右側にある黒い部品がHN1622HFです。

このHN1622HFは2回路分が内蔵されているので、片側は中波用回路、もう片側は短波用
回路にしています。短波用には中波用LPFを通してはいけないので。

あくまでも参考程度のデータですが(私の測定はいい加減なので)、SDRでの受信レベルの差
を示します。LPFとしての特性しか分からないかな~でして、ガルバニックフィルターの
特性は適切に見られていませんのでご了承願います。
またあまり良いデータではなく、突っ込みどころ満載だと思いますので、以下のデータに
関して鋭い質問やご批判はご遠慮くださいませ。(あまりに厳しい意見が届いた場合は、
以下のデータは消します・・・。怖いので。)
(1)LPFを通す前(500kHz~1700kHzくらいのスパンで見ています。
  底辺が-120dB、上辺が約-34dBの縦軸です。中心は1134kHzです。)
スルー状態

(2)LPFを通した場合(盛り上がりが大きく下がりましたが、1400~1700kHzの盛り上がり
  が変わっていないのが残念です。)
LPF

盛り上がりが大きく減っているのは、LPFの作用も非常に大きいと思いますが、
ガルバニックフィルターも効いているのではないか?と思います。
(根拠もなく適当なこと言っています)。
全体として短波帯からの変な影響や盛り上がりが大きく減っていて(このデータがどうだ
こうだではなく)、実際に聴いてみた結果として短波帯からの中国語や朝鮮語のバサバサ、
ガサガサしたスプリアスが激減しました。自分としては満足です。

LPFの特性やカットオフ周波数は計算で導き出せ、部品も容易に購入可能なので特に
問題はありませんが、パルストランスの特性(BCL受信用としての特性)はきちんと
測定できておりませんので、技術的に詳しい方はぜひ適切に測定していただきたいと
思います。もしかすると実は中波~短波帯には使えないものかもしれませんので・・・。

以上となります。やっと書けてホッとしました。

以前より動作が気になっている「JRC NRD-515」に関して、まずはもっとも動作が
良くない「2.4kHz メカニカルフィルター(以下、メカフィル)」と少し調子の悪い
「600Hzメカフィル」の2つをを修理することにしました。

まず最初は、600Hzメカフィルです。
(これを選んだ理由は、オプション基板についているメカフィルなので、全体をバラさずに
 作業でき、もし洗浄、修理に失敗しても諦めがつく、からです。)

このメカフィルの洗浄、修理に関しては、いくつかのサイト(ブログ)を渡り歩き、多くの有識者
の方々のお知恵や技術、経験をお借りしました。
(ここではリンク先などは示しませんが、ググるとたくさん出てきます。)

まずは、NRD-515の上蓋を開けてメカフィルを見ます。
  ↓ これがオプション基板についている600Hzメカフィル(上)と
    300Hzクリスタルフィルター(下)です。
IMG_3506

この基板からメカフィルを取り外します。 ↓
スナップショット- 1

 このメカフィルのシールドケースを外して、中身を出します。
 シールドケースはきれいですね。
 メカフィルの振動板は、厚紙のケースに収められています。
スナップショット- 1
 この厚紙ケースを剥がすと~・・・
スナップショット- 2
・・・ほぼ繭に入った毛虫状態です・・・。

この腐ったスポンジを優しく剥がしていって、メカフィルの振動板が
見える状態にします。

そして、綿棒や歯ブラシ、エレクトロニッククリーナーを使って
スポンジを除去します。
 ↓ これがきれいにできた状態です。振動板の接続線がビロロ~ンっと
  なっているのは、作業が良くない証です。この配線には苦労させられました。
  断線しなくてよかったです・・・。
IMG_3514

この振動板をコットン(きれいな綿)で丁寧にくるみます。
(不器用な私にとってこれは難作業)
本来は、スポンジでくるみ直すんでしょうが、また劣化するだろうし、
多くの方がコットンを選んでいるので、それを真似ました。
スナップショット- 1
 全然きれいにできませんでしたが・・・

これを元通りに厚紙とシールドケースに収めて、オプション基板に取り付けなおします。

オプション基板をNRD-515に取り付けて、信号を受信してみます。
劣化した状態では、S9の信号が、S7に落ちていましたが、AMモードでも
ほぼS9弱のままで落ち着いてくれましたので、修理がうまくいったようです。

アマチュアバンドでCWを受信しましたが、以前に比べても信号がガクンと落ちることも
なくなって改善されました。

次は、本丸の2.4kHzメカフィルの修理です。
次回のブログへと続く・・・・。

これらの様子をまとめた動画を近いうちにアップします。(多分3月になっちゃうかな…)

前回ブログに投稿したINRADの「RX7300」をIC-7300に内蔵してみました。

ちなみに、RX7300はこんなものです。(いずれ自作してみよっと!)
RX7300_3

これをIC-7300の上蓋を開けて搭載する(インストールする)んですが、
意外な落とし穴がありました~。

RX7300のアッセンブリーにある黒い同軸をIC-7300の基板上にある「J1071」コネクター
に挿し、そこに挿さっていた同軸(グレー)をRX7300のもう片方のコネクターに差し込めば
終わりなんですが・・・。
IMG_20210123_104701
 ↑ ちょっと詳細が分からないですね・・・。

作業が終わって上蓋を取り付けたら、なんだかガタガタと座りが悪い・・・。
「ん?なんで?ケーブルを挟んじゃったかな?」と思ってよく見ると・・・、
なんと、RCAプラグを留めている6角ナット(ワッシャ)が面一ではなくて、飛び出ているし。
さらにRCAから伸びているケーブルの圧着部が飛び出していて、完全に高さが合っていないし。

ということで、仕方なく全部外して、RX7300の加工です。
6角ナットを面一になるように少し回し、ケーブルも90度くらい回して角度を変えて・・・。
これでいい感じだな、と、その時は満足して・・・。

 ↓ 筐体(シャーシ)と面一になりましたが・・・
IMG_20210123_104645

これで大丈夫だろうと、再度上蓋を閉めたんですが、まだRX7300を取り付けた部分が
おかしい・・・。上蓋が浮いている・・・。どうして・・・?

 ↓ 結局、RCAプラグ自体が上蓋と干渉しているじゃないの!
RX7300_panel_butukari2

ということで、作りが良くないみたい、という結論になりました。
(そういう情報は見たことがなかったので、戸惑いましたが)
まず、何とか上蓋が閉まったので良しとしました。

このあと、このRX7300と自作のスイッチBOXを同軸でつないで、SDRとの切り替えをします。

これについては次の投稿にて・・・。

この内蔵作業の動画は、YouTubeに上げますが、2月になりそうですね・・・。

大進無線のキット「DS-2」という受信用アンテナ分配器を自作してみました。

 ↓ これです。 ¥2730です。
 DS-2_1

 一応、BCL用として製作しました。送信したら萌えます、いや、燃えますよ!

 フェライトビーズを2個1組にしたコイルを3つ作りますが、なにせ私、コイルを巻く
ことが苦手かつ下手なので苦労しました・・・。たかだかちょこっとしたコイルなんですが。

 完成した内部がこちら。製作は簡単です。
 DS-2_中身
 案の定、コイルを一つ失敗して巻き直しました。(片チャンが出なかったので)

 GND系は念のため、銅テープを使ってコネクターにベタアースでつないであります。

 ケースは、TAKACHIの TD5-8-3N を同時に購入して使っています。
 DS-2_ケース

 まとめた完成品がこちらです。きちんと測定していなので、ちゃんと
 2分配できているか(-3dBかどうか)不明です。
 一応、一本のアンテナを2台のラジオにつないで受信しても問題ありませんでした。
 nanoVNAで測定すりゃいいんですけど・・・。
 DS-2_完成

 分配器でも結合器でも使えます。
 BCL用として使ってください。近年ではあまり使うことがなくなってきた分配器
ですが、持っておくと便利だと思います。

これを説明した動画を某動画サイトに上げています。
YouTubeチャンネル:まっとさんのラヂオ部屋
 にて・・・。

INRAD(米国)が商品化している「RX7300」というものを手に入れました。

 ↓ これです。さて、これは何でしょう・・・?
 RX7300_2

構造は極めて簡単。自作もできそう。でも微妙~なオンボードコネクタを探さないとね。
加工も面倒くさいかもしれません・・・。
 RX7300_3

これをアマチュア無線で使用している ICOMのIC-7300の内部にインストールすれば
基本的な作業は完了です。

これは何をするものか。

IC-7300から「RXOUT」と「RXIN」の端子を取り出すものです。
(通常はRXINは使わず、戻すときだけ使う。)

つまり、RXOUTから無線機の外付け受信機、私の場合は、SDR機器:RSP2pro、へ
受信信号を送り込み、PC画面を使って大きなウォーターフォールを見たり、
SDRで受信系の改善をして良い状態で信号を受信するものです。
もちろん、送信はIC-7300にやってもらいます。

え?、だったらICOM純正のリモートソフトがあるじゃん!、と言われそうですが、
あれはあれ、ですから、自分なりにいろいろとやりたいわけです。

実際に、IC-7300で弱めのCWなどを受信した場合と、RSP2proで受信した場合では、
明らかに後者のほうが聴き取りやすく、ノイズも少ないようです。
ですからIC-7300の受信でなく、受信はSDRで、送信はIC-7300で、としたいのです。

ただし、欠点が2つあって、
1つ目は、IC-7300のように、リアルタイムスコープではないし、受信もリアルタイム
ではないことです。
SDRは、受信信号をPCで処理させるので、数100msecの遅れが生じます。
そういう意味で、FT8などのQSOには向かないかなと思います。
そんなことはないという方もいらっしゃるし、米国ではSDRを使ってFT8をやっている人は
多いようです。

もう一つの欠点は、IC-7300内部に手を入れる(半田付けは無し、作業も簡単)ので、
初心者にはやや厳しいこと、IC-7300のATUポートと物理的にバーターになること、
です。外付けATUが使えなくなります。もちろん、元に戻すことは簡単ですが。

ということで、私の場合は、このRX7300を使う場合は、外側の切替SWボックスを
自作して、受信信号を「DIRECT」と「SDR」で切り替えるようにする予定です。
つまり、RXOUTをSDRのみにつなぐか、RXINに戻してあげるかを切替えるものです。

今後、じっくりとやっていく予定です。

動画に撮りながら、まとめて某動画サイトに上げます。(1月中にできるかなぁ。)

●YouTubeチャンネル:まっとさんのラヂオ部屋(YouTubeサイト内で検索してください。)

BCLなどの受信用に使う「ガルバニックアイソレーター」というもの。
アンテナと受信機の間に入れるトランスであり、この間を分離するものです。
分離することでノイズを減少させ、受信信号を浮かび上がらせるものです。

ノーマルモードフィルターでもなく、コモンモードフィルターでもありません。
アンテナ側の信号とGND、受信機側の信号とGNDをそれぞれ直流的にカット
していますので、つながっていません。

あちこちの自作記事を見ると、ガルバニックアイソレータートランスを作って
(チップをメーカーさんから購入して)コネクタを両側に取り付けて、まじめ~に
アルミケースに入れて構成されている内容が投稿されていますが、この状態では、
GND側がコネクタからアルミケースを介してANT~受信機につながってしまう
ので、効果が出ません(出にくいです)。
そういう意味で、ガルバニックアイソレーターを商品化しているものは、
プラケースになっていますね…。GNDをカットする意味ですから仕方ないです。
その分、その信号系に外来ノイズが乗ってしまうリスクもありますが、
最短距離でつなぐことでノイズの混入を防ぐしかないです。

で、以前購入したアイソレーターのユニット(チップではなく)を見るともちろん
信号系とGND系は切り離されていますが、受信信号をGNDパターンできちんと
囲んでいるため、GNDパターンが入出力部でぎりぎりまで接近しているので
気になっていました。
  ↓ オリジナルのプリントパターン
 IMG_2741
 IMG_2742
 そこで、何とかGNDパターンをカットして浮遊容量を減少させて
GNDのリンクを減少させてみよう!と思って、少しだけやってみました。

  ↓ 改修後の基板
 IMG_2743
 IMG_2744
 うーん、ひどい改修だわ…。残っている緑の一部はレジストですので、
GNDの距離は離れています…。(もっと剥がしてやろうかな・・・?)

 SDR(ColibriNANO)に改修していないアイソレーターと改修したアイソレーター
(同じものではなくて、2個のユニット)をつないで、ExpertSDR2のソフトで
ノイズの様子を見てみましたが・・・、ほとんど差を感じることができません
でした・・・。残念~!
プリントパターンのリンクはほとんど(影響が)なかったみたいね~。

ExpertSDR2は受信帯域が広く取れない(最大で3MHzだったかな?)ため、
変化がつかめませんでした。

このアイソレーターの有り無しの差は、2~4メガ付近で効果があるようでした。

近いうちに、以前に購入したガルバニックアイソレーターチップ(TC1-6X+)を使って
ユニットを自作しよう~、と進行中です。パターンを基板とカッターを使って作る
ので疲れますが・・・。(両側はSMA-Jコネクタを付けます。)

少し前に投稿した 
”円筒型のLi-ion電池「18650」というタイプを充電して電圧を測定したところ
16.5V程度あって、とてもそのままでは無線機につなげない”、
という内容の続きですが、
仕方がないので手持ちの抵抗を使って、疑似負荷にして一定レベルまで容量を
消費させました。

部品箱をごそごそと探して出てきたのが、「240Ω、2W」でしたのでLi-ion4つの
直列につないだところ、それなりに熱くなり、いったん中止。

オームの法則~ で計算すると、I=V/R ですから、16.5/240=約70mA
W=IVですから 0.07x16.5=1.13W となり、抵抗のスペックの半分。
ちょっと厳しいなぁ、ということで、再び部品箱をごそごそ…。

お~、あったあった 「130Ω、2W」が。
これを直列につないで、370Ω、2W の負荷ができます。
I=16.5/370=45mA、 W=0.045x16.5=0.74W
ですからまずまずの消費電力値です。
これをつないで、何回かに分けて消費させました。

最終的に、負荷をかけたときに15.2Vくらいまで下げて、無負荷で15.5Vくらいで
止めました。
  ↓ 測定の状態と 使用した抵抗(いい加減…)
 IMG_2735

これをFT-817NDにつないでみたら、「14.8V」を表示しました。
  ↓ こんな感じ
 IMG_2736

そして 430Mhz FMで5W送信したところ、「12.5V」まで落ちました。
いい感じです。
さて・・・、これを使って移動運用したいのですが、週末の仕事があって
移動できないなぁ・・・。
実践投入したいんだけど・・・。
またレポートします・・・。

移動運用などの際に問題となる、重要なポイントとして「電源」がありますが、
運用されるスタイル、考え方により、その電源の確保には様々な形がありますね。

私のような山頂移動(…すいません、最近山、登ってません、、、。涙)をする
無線家は、バッテリーを使います。

バッテリーと言っても、
*自動車用鉛蓄電池
*シール型小型鉛蓄電池
*Ni-MH(ニッケル水素)電池
*LiFePo(リチウムフェライトポリマー)電池
*Li-ion(リチウムイオン)電池
などなど…。
山頂移動の場合、さすがに自動車用鉛蓄電池は重すぎて担ぎ上げをしませんが、
それ以外は担いで(バックパック)登りますね。

私の場合は、eneloopなどのNi-MHとLiFePoが多いです。
少し前に購入した(ブログにも書きましたが)薄型のLi-ion電池を重ねてパックした
キットの内蔵型バッテリーを使うこともやりました。軽量小型で優れものです。

そんな中、「山と無線」の仲間がよく使っているのが、円筒型のLi-ion電池でして、
「18650」というタイプ(大きさが18mm x 65mmの円筒型)が流行りのようなので
私も奮発して購入してみました。
ただし、Li-ion電池は充電を適切に行わないと爆発や火災のリスクがあるので、
ついでにLi-ion電池充電機能を持った充電器も購入しました。
IMG_2702


ひとまず充電してみたので、いずれFT-817NDを使った移動運用で実践投入して
みようと思っています・・・。とは言いつつ、いつになることやら・・・。

ちなみにこのLi-ion電池ですが、電池の性能も千差万別で、メーカーや販売会社
によって品質もピンキリです。十分にチェックして購入してください。
安いものは危ない、と思ったほうがいいです。

***大切なことを書き忘れました***
①私が購入した18650タイプのLi-ion電池ですが、電流容量が「3700mA」というものです。
 この容量にはいくつかの(様々な?)バリエーションがあるので、使用するシチュエーション
 に合わせて選択してください。
②Li-ion電池の公称電圧は「3.7V」です。Ni-MHの1.2V、LiFePoの3.2Vとも異なります。
 したがって、私のように4つ直列に使うと「14.8V」となります。
 そのまま使っても無線機は壊れませんが、実は落とし穴があります。
 当然、3.7Vは中央値なので充電直後(満充電時)はなんと!「4.1V」もあります。
 4つでは「16.4V」ですから無線機が壊れます(多分)。
 ですから、充電後は何らかの方法で消費させて電圧を下げることが必要でしょう。
 専用の電子負荷(?)でも作ろうかな…。

また、電池自体の大きさも微妙に異なり、電池ボックスを買ってもボックスに
収まらないこともあります。私の場合も収まらなかったので、ボックスを少し
壊しつつ(!?)、マイナス側のスプリングも半分以上カットして縦方向の寸法
のマージンを確保しました。やれやれ・・・、です。
IMG_2708
見た目ではわかりませんが、いろいろ破壊しましたよ・・・。

(以下の記事も少し前に遊んだ内容です。)
TRIOJR-60という真空管受信機をBCL用に使っていることは以前のブログにも
何度か書きましたが、当然通信機型受信機のためにスピーカーは内蔵されておらず、
外付けスピーカーが必要です。

使っているスピーカーは、Model SP-5 というもので、9R-59などでも使用されていると
思います。
  ↓ これです。古いものだなぁ、とわかりますよね。
 IMG_2594

で、これを鳴らしているスピーカーユニットは楕円型のスピーカーで、
最近ではあまり見かけなくなったタイプで、新品も手に入らない感じです。
相当古いユニット(昭和40年台くらいの製造かな?)なので、交換したいなぁ、
と思い続けて、もう何年も手を付けておらず…、でした。
  ↓ SP-5をばらした様子。結構苦労しました…。
 IMG_2389

このユニットを交換したかったのですが手に入りそうになかったので、
普通の円形10cmフルレンジスピーカーに交換することにしました。
交換に使ったユニットは、結構前に秋月電子通商で購入したもので、
500円程度だったかな?という商品です。
(今ではカタログから消えていると思います。)
  ↓ これ。
 IMG_2390

このユニットをそのまま交換、取付できれば楽なのですが、如何せん、
楕円型を円形に取り替えるのでネジ位置が合わず無理です。
仕方なく、100円ショップなどで扱っている発泡系の樹脂板(何て言うんだっけ?)
をスピーカーと筐体に合わせてカットしてバッフルにしました。
  ↓ こんな感じ。
 IMG_2392

これを筐体に取り付けて完成です。ちょっと無理くりでしたが・・・。
 IMG_2393

側面と上面、底面には硬めの発泡材を吸音材として貼り付けました。
筐体のビビりが減りました。
背面には元々、音が抜けるスリットが開いていたので、それを塞ぎつつ
適当なバスレフ構造にしました。超~適当です。低音を増幅してどうするの?
と突っ込まれてしまいますが…。

完成して音を聞きましたが、ま、特に大きな向上はないようでしたが、
カサカサした感じがなくなって、吸音材のおかげで筐体のビビりも
減りました。
こんなもんでいいでしょうね。気分だけ満足です。

あと残っているのは、JRCのNRD-515専用スピーカーですが、
これはまだいい音がしているので交換は見送りました。

(最近、このlivedoorブログに連続で投稿している記事の内容は、Yahoo!ブログから
 引っ越してくる前に書かずに温めておいた活動です。)

無線機のスプリアス特性などをスペアナなどで測定するには、送信機の出力をスペアナに
直接入力してあげる必要があります。(JARDが規定している測定方法に基づく。)

しかし、10Wなどの電力をそのままスペアナに入力すると壊れてしまうので、電力を減衰
させるための減衰器:アッテネーター(ATT)が必要です。

ということで、そのための「通過型ステップATT」を自作してみようと思い、いろいろと
調べながら自作してみました~。

通過型ATTですから、
*電力をどのくらい減衰させるか(減衰量)、
*伝送インピーダンス(imp.)が50Ωになっているか、
が大切な項目となります。

知識が乏しい私は、あちこち調べて減衰量と線路imp.を設定しました。
(計算式などは、ゴニョゴニョ…、勉強不足なのでうまく説明できません…。
 自分なりにExcelで計算シートは作ってみましたので、今後はそれを使います・・・。)

スペアナに入力できる電力は、その測定器のスペックにも拠りますが、一般的に
数mWくらいでしょうから、かなり減衰させないとなりません。
私が使用している無線機は、移動局(1アマでも)なので最大で50Wですから、
50W=50000mW ⇒ 1万分の1で 5mWまで下げられます。あとはもうちょっとだけ
下げてあげればいろいろと対応できそうです。
とは言いつつも、自作の無線機しか測定しないでしょうから、使用する電力は大きくても
10W未満だと思っています。(多分、5W以下。2~3W程度でしょうね。)

1万分の1にするということは、電力比でいうdB換算で、40dBのATTが必要になります。
45dBくらいのATTを作製すれば使えますね。

今回は定石のパイ型のATTを構成しました。(T型は難しそう…)
通過電力は、まじめに考えずに…、5W抵抗を使いました。
(これで10Wを送信しても短時間ならOKでしょう。)

           5dB          10dB      10dB        20dB 
  S.A←----------30Ω------------75Ω------------75Ω-----------240Ω-----------→TX
         180Ω 180Ω 100Ω 100Ω  100Ω 100Ω 62Ω 62Ω

抵抗の組み合わせは、あちこちに計算式やツールが用意されているので探してみてください。
(私が参考にしたサイトがいくつかありますが、リンクの承認をもらっていないので…)
 ↓ 裏面から見た構造。結構いい加減ですね。左側がTX、右側がスペアナになります。
 IMG_2359
各トグルSW間をシールディングしたいところですが、大変なことになるのでやめました。
念のためGND側は銅テープを使ってきちんと(?)ベタアースにしました。

ATTとしてまとめたものが以下のものです。
 IMG_2360

これでスペアナを使って測定すれば、スプリアス特性が見れるぞ!というところ
なんですが、実は手持ちの古~いアナログスペアナがいまいちの性能なので、
結局のところうまく使えず、今回作ったATTが活躍できませんでした・・・。

JARDが規定しているスペアナの設定できちんと測定してみたいなぁ。
でもJARLの測定室を借りるのも大変だし、JARDに正式測定依頼したら高額な費用が
掛かるし・・・。(地元のハムショップで測定してくれないかなぁ。)

自分用のスペアナが欲しいなぁ、なんて思ってネットで検索してみてもスペアナは
高いし・・・。

無線機を自作した場合のスプリアス測定は敷居が高いですねぇ。
測定データを添えないと認定しないなんて…、ね…。10W以下は免除して~!

≪以下、参考資料≫
受信(BCL)用のATTならば、1/4Wのカーボン抵抗で簡単に作れます。
強い信号を弱めるだけならば、10dB、20dBあたりの構成で十分ですし、
Sメーターの校正用ならば、6dB(Sひとつで6dBの差分だから)を
8段作れば、S=9をS=1まで落としたりできますね。
6dBのATTは、   39Ω     のパイ型構成で作れます。(ipm.は50Ω)
       150Ω  150Ω
※注意事項※
Sメーターの1ステップのレベルは今でも各メーカーでまちまちみたいです。
 ICOMのIC-7300でも3dB/1stepだとか・・・。
 S=9のレベルは各社一定のようです。
 IARUの規定では、S=9では、-73dBm(終端電圧:50uV、開放電圧:100uV)で
 6dB/1stepで規定されているそうです…。電圧として倍、倍…でS1ずつ増える。
各社で統一すればいいはずなのにね・・・。

↑このページのトップヘ