ラヂヲな屋根裏部屋~ラヂヲと無線と山と自転車と

アマチュア無線局:JN1NCB(山頂移動などHF~430MHzまで運用中) ライセンスフリー無線局:グンマMO919(デジ簡とデジコミ、特小のみです) BCL、ラジオ局、受信機関係のブログです。 ぜひご覧ください。 YouTube動画とは連動していません・・・。

アマチュア無線(JN1NCB)、BCL(短波放送などを聴く趣味)、 自作(電子工作、アンテナ工作)、山歩き、 フリーライセンス無線(グンマMO919)、自転車(ポタリング)、 などを楽しんでいるブログです。

SDR

昨年から某動画サイトで動画などを上げているのですが、BCLネタの動画のほうがよくご視聴
いただけるので、BCLネタばかりになっています。
(「まっとさんのラヂオ部屋」、で探してみてください・・・。ググっても出てこないかも?)

なかなか動画として上げられるネタも多くはないので、様々な情報を入手して動画を作ったり、
自分の楽しみの一つにしたりと遊んでおります。

そんな中で、SNSのお知り合いの著名な方々が中波でのDX(海外や国内中波局)受信を楽しんで
いらっしゃるので、私もいくつかトライしております。

その中でも興味深くて受信できそうだった 1548kHzの「TWR Europe Moldova(トランスワールド
ラジオ モルドバ送信局)」を最近受信しています。
で、この周波数は ”奇跡” の周波数でして、日本国内局が一切使っていない周波数なんです。
ですから夜間帯にこの周波数を聴いてもほぼ何も聴こえないのです。

モルドバ(Moldova)は、ウクライナとルーマニアの間に挟まれている国で、東ヨーロッパに
属する国になります。(旧ソ連というか旧ロシアというか・・・)
こんな遠くの放送局、それも中波局が受信できるなんて凄いと思いませんか?!

TWR(Trans World Radio)はキリスト教系の宗教局ですが、このモルドバの送信所を使って
送信もされています。出力は1000kWとか700kWとか500kWとか言われていますが、
いずれにせよ大出力です。
モルドバのGrigoliopolという場所に送信所があります。
日本から8000km以上離れていますので、遠いですよね~。

いただいた情報を基に AM3:30くらいから5:30くらいまでの間に受信しやすいようなので、
(季節で変化します。これからの秋のDXシーズンでは早朝まで受信できるでしょう。)
SDR(RSP2Pro)とSDRunoの組み合わせで、スケジュール受信&録音をセットします。

朝起きてからPCに記録された音声を確認すると、ノイズ(近所のオール電化機器や外来の
ノイズ)と長いフェーディングの合間に音声が記録されていました。
状態のいい部分を切り取って、音声を聴きやすく編集したものを貼り付けておきます。

TWR Europe Moldova mp3 File

局名:TransWorldRadio Europe Moldova
周波数:1548kHz
言語:ルーマニア語??
受信日:2021年10月16日 AM4:00~5:30の中の一部
受信機:RSP2Pro(SDR)+SDRuno(受信ソフトウェア)、受信アンプ無し
アンテナ:YouLoopもどきの自作ループ(室内設置)、東西ビーム

11秒過ぎに聴こえるものがTWR Europeのインターバルシグナル(IS)です。
実際には30分おきくらいにISが流れるようです。それも突然に・・・。
どこかでID(SA:局名アナウンス)が出ているはずなんですが、確認できていません。

受信できると結構うれしいものです。
これからの秋のDXシーズンはローバンドで楽しみましょう。

SDR(ソフトウェアラジオ)として、SDRPlay社の「RSP2Pro」を使っていますが、
その受信用ソフトではなく、スペアナソフトがあるので最近試しています。

RSP-Spectrum Analyser(現状のバージョンは1.04b)というもの。
今のところ無料です。
ここでDLできます。
http://www.sdrplay.com/downloads/

スペアナ、と言っても本物の本格的なスペアナとは違うので、測定した結果が
異なったり、場合によっては意味を為さないかもしれませんが、何らかの参考
にはなると思っています。(本物のスペアナが欲しいんですがね~。さすがに
うん10万円は出せません。)
このスペアナソフトに、RBWとかVBWなどの設定があればいいのですが、
ないんですよね~。どうやらFFT解析をしているソフトみたい・・・。

このRSP2Proの最大入力レベルは、1mWなので、直接10Wなどを入力したら
お釈迦です。ですから前段に減衰用のATT(アッテネーター)が必須です。
これは以前自作した50ΩのMAX45dBATTがあるので問題なしです。
(この測定のために自作した訳なので・・・)

細かい説明は省きますが、私が使用している無線機、IC-7100Mと大昔に自作した
Elecraft社のK1(HF CW機)を測定してみました。
(今回は帯域外領域のみ。スプリアス領域は測定しない。)

 1.IC-7100Mの7メガ帯(CW):5Wでの送信
   5W=5000mWですので、40dB ATTで0.5mWです。この入力にして測定
   しました。(5Wにした理由は、K1の出力が5Wだから)
  IC-7100M_5W_7.010MHz_CW_in
  基本波に対して帯域外領域のスプリアスが70dB以上に抑えられており、
  問題なしです。(当たり前ですね。)

 2.K1の7メガ帯(CW):5Wでの送信
  K1_5W_7.010MHz_CW_in
  わお~!スプリアスが40dBちょいしかありません。
  やはりだめか・・・。元々の仕様が40dBですからこんなものかも。
  平成34年(令和5年?)には使えなくなりそうな感じ。

何かしらの調整をすればよくなるかも??
必要に応じて、個人レベルで有償で測定をしてくださる方がいるようなので、
近々依頼してみようかと思っています。(正しく、スペアナを使って、JARD
さんが指定している通りに測定してもらえる。かつJARDより安い。)


今回の測定は、あくまでも出来合いのSDRを応用したソフトを使ったスペアナに
よる測定なので、結果が完璧なものではない(技術的、学術的に適切ではない)
ことを付け加えておきます。

今後も、このスペアナソフトを使って、いろいろな機器やユニットなどの測定
をしていきたいなぁ、と思っています。
もしこのスペアナソフトに関して、技術的に詳しい方がいらっしゃれば、
参考情報や測定結果などをお教えいただければありがたいです・・・。
(と言いつつ、説明いただいても私が全く理解できない可能性が大!ですが)

私は、BCL用(?)の受信ツールとしてSDR機器を2台持っています。

ひとつは、Expert Electronics社の ColibriNANO というUSBドングル型のレシーバー。
もう一つは、SDRplay社の RSP2pro というユニットのレシーバー。
(両方とも以前のブログに紹介してあります。)

今回は、扱いやすい ColibriNANOのお話。

このレシーバーに使う受信ソフトは、「ExpertSDR2」というものですが、
その他の3rd Partyソフトでも使えます。(それぞれ専用の ExtIOソフト?が必要ですが)
このSDR機器をIC-7100の受信部としてうまく使いたいなぁ、と思って遊んでいます。

実は、1年ほど前に、RSP2proとIC-7100をPCにつないで、Omnirig(オムニリグ)を使って
コントロールしつつ、SDRで受信してIC-7100で送信するシステムを構築しようとしました
が、いまいち制御がうまくいかず、疲れ果ててしまったので一旦ペンディングにしました。

それと同時に、
(1)受信/送信切り替えアダプタや、
(2)過大入力制限回路+中波帯抑制HPF+ガルバニックアイソレーターの組み合わせ回路
 も設計して製作しつつありましたが、それも頓挫しています。

(1)はどうしても切り替え用リレー(高周波かつ大電流リレー)がうまく見つからず、かつ
どうしてもアイソレーション性能が思うように得られずにうまくいきませんでした。
この切り替え器は市販のものがあり、ELAD社の切り替え器(ASW-2-H)が21k程度なので
考えてしまいます・・・。(MFJのものは、もうちょっとだけ安い:18kですが。)

(2)は、設計段階で止まっているだけなので、そろそろ再開しようと思っています。
再開したらこのブログに投稿します。

で、もっとシンプルにIC-7100とSDRをうまく併用(共用)したくて、手っ取り早く
無線用ANT切り替え器の一つのchにSDRを、もう一つにIC-7100をつないで
手動で切り替えて使い始めました。(お遊び、かつお試しで)

ワッチしたいバンドをSDRで受信するために切り替え器でSDR側にアンテナをつなぎます。
交信したい局を捕まえたらしばらくワッチして、同じ周波数をIC-7100のダイアルを
合わせてからANT切り替え器をIC-7100側に切り替えて送信する、というステップです。

ANT切り替え器自体のアイソレーションは60dB以上あるので、ひとつのchで送信しても
もう一つのchへ過大入力にならない感じでした。
(10Wくらいで試してみましたが、NANOのスペクトラムもさほど大きくなかったです。)

非常にまどろっこしいやり方ですが、今後、DX局などのスプリット運用をする際に、
SDRでウォーターフォールを見ながら隙間を見つけて、その周波数でIC-7100から
送信する、というやり方ができるなぁ、なんて思っています。
こんなやり方でも、意外にマニアックな感じで変なワクワク感があったりします。
  ↓ パソコンの受信画面
 IMG_2611

ColibriNANOはそんなに高性能ではないと思いますが、IC-7100の受信レベル(感度だけでなく)
と遜色ありませんし、結構聴きやすい音がします。(人の好みで聴きやすさは分かれますが)
また、ExpertSDR2というソフトが非常にシンプルで扱いやすく、直観的に操作できて
楽です。(その分、マニアック過ぎる機能が少ないですが)

ただ、大きな問題として(そうでもないかな?)、ColibriNANO本体の発熱がものすごくて、
長い時間使っていると触れないくらい熱くなるので困っていました。

そこで、仕方なく手持ちの大き目のアルミ放熱板を2個組み合わせてNANOを挟み込み、
タイラップで強く締めつけました。
  ↓ こんな感じ。
 IMG_2609

 IMG_2610

 これで長時間の使用でも大丈夫、、、みたい、です・・・。
アルミ放熱板がほんのり温かくなる感じです。(シリコングリスでも塗りたかった
のですが、さすがにドングルにべっとり塗りたくないのでやめました・・・。

今後、暫くはこれで遊んだら受信用アダプタ(上述の(2))を製作して試してみたいです。

そのあとは、ColibriNANOとRSP2pro取り替えて、さらに遊んでみる予定です。

ひとまず、BCLでは使えるようになった、RSP2Proですが、中波帯HPFとガルバニックアイソレーターが
それなりに効果を示しました。

HPFについては、その性能に疑いはなく、自作すればよかったのですが気力体力がないと、自作という
ものはできないものでして・・・。(言い訳・・・)
自作、というものは、作った後で動作しなかった場合、何が原因なの??というリカバリが重要です。

そういう意味で、先に完成品(商品)を買って試しておけば、同じものを自作して動かなかった場合でも
回路の問題ではなくて半田付けなどの問題(自作の腕の問題!)だ、とわかるので助かります。


《追記1》すでにHPFの自作ができるように部品は調達してあります。あとは基板上に組んで、
    コネクタ等をつけてケースに入れれば完成できますが、このHPF以外の回路(あとでブログに
    書く予定です)を同時に組んでまとめたいので、まだ製作しないのです。


一方のガルバニックアイソレーター。
アンテナと受信機の間に入れる絶縁トランスですが、特にGND系から混入するノイズに効果的のようです。


絶縁トランスですから(この表現も正しくないかも、です)、DCをアンテナに重畳する場合に挿入すると
アンテナにDCが供給できないばかりか、そのコントローラーのDC供給回路を破壊しますので、要注意
です。(コイルが+/-つながっていますから)
(入出力部にコンデンサを挿入する場合もあるので、なおさらDCは通せませんし。ショートはしないけど。)

このガルバニックアイソレーター。
トランス部分を部品として買ってきて、基板に載せてコネクタをつければ、
ハイ出来上がり!となるので、ちょっとした自作も可能です。
大きめのフェライトコアを使って、自分でコイルを巻いて作ることも可能ですが、うまくいかない感じ
がしています(私感)。(自作例はあるので、調べてみましょう。)

mini-circuits社がガルバニックアイソレーターを部品(TC1-1TX+)として売っているので、これを購入して
自作してみよう!と思ってあちこち調べていたら、なんと!某「密林通販」で 小型ユニット(完成品)を売っているではないですか~!

で、向学のために2つほどポチ!っとしました。(1個 約\3k)
イメージ 1
 ↑ 密林 で検索してください。
   超小型ガルバニックアイソレーター(50Ω) にて。
イメージ 2
 ↑ 裏面です。

最初からSMAコネクターなので、SDRにつなぎやすいです。


《追記2》
この写真を見ると気付くのですが、INとOUTが不明ですね。
私は、SMAコネクタの作りから、
オス側:受信機へ、  メス側:アンテナへ
と理解して使っています。(多分合っていると思います。)
もしこれが逆だったら、効果が出ないのかもしれません。
方向性はないと思っているのですが、教えていただければありがたいです。
その辺も試してみようと思っていますが・・・。
ちなみに、AORのGT-1は、 RX、ANT が明記されていますので、わかりやすいです。


この商品の性能(効果)は如何に・・・。

イメージ 3
 ↑ ガルバニック無し
イメージ 4
 ↑ ガルバニック有り

う~ん、あまり大きな変化が見当たらないみたい。
入れないよりは入れたほうがいい感じがします。(ローバンドのノイズ感として。耳で聴いた感じ。)

裸の状態で使っているのが良くないのかもしれませんね。(と言っても、GT-1もプラケースに入っている)
これは長い目で評価したいと思います。

AORのGT-1よりは少し安いのでいいかも?です。
SMAコネクタを外して、別ユニットに内蔵してしまうほうがいいように思えます。


《追記3》
GT-1については、別でブログに書こうと思います。
少し気になることがあるので。(技術的なことはあまり書かないつもり・・・)


ガルバニックアイソレーターは、ノイズがどの経路で入っているかによって、効果の見え方に
大きな差が出るので、評判にも差があります。
いろいろと試すことが大事ですね。

で、その5に続きますが、また少ししたらアップします。(まずはお休み)
次回からは、IC-7100Mとのコラボの実験を書く予定です。

RSP2Proにつないだ HPF2050(中波帯からのかぶり防止用HPF)がどの程度効果があるのか。

これはつないで時点でわかりました。フィルターのON/OFFでも明確に違います。

これをSDRunoのスペクトラムでスクリーンショットしました。
1500kHzくらい~10MHzくらいまでの帯域です。

イメージ 1
 ↑ HPFなしの状態。訳の分からんピークで目茶苦茶ですね。

イメージ 2
 ↑ HPFありの状態。ノイズ以外の中波帯のオバケがなくなりました。

イメージ 3
 ↑ HPFあり + ガルバニックありの状態。うまいことノイズも減ってくれています。
   特に両者のおかげで、ローバンドのS/Nがかなり向上しています。

これで、短波帯のリスニングが快適になりました~!

オバケがいなくなったことと、変なノイズが減ったことで、ローバンドの3.325MHzのインドネシア局と
ニューギニア局が重なっている状態がわかりやすくなりました。
ローバンド(90mb~49mbあたり)は、了解度が上がったのでうれしいです。

※追記:SDRunoのMAIN画面にある「MW/FMフィルター」をONにしてもこのオバケはほとんど
    なくなりません。もっと効果があればいいのに。

これでBCLについては大きな問題がなくなったので、SDRunoの使い勝手を良くすることに注力しなければ
なりません。

ウィンドウの並べ方については、前回も載せた画面を下に載せます。
イメージ 4
 ↑ こんな感じにしております。BCLの場合は、ウォーターフォール(WF)はほぼ不要ですが、
   アマチュア無線家でもある私は、WFを見ているだけで結構たのしかったり・・・。
左上が「MAIN画面」、上の真ん中が「RX CONTROL」、右上が「AUX SP」、下が「MAIN SP」です。

SDRunoの受信メモリーchがまだうまく使えていませんので、使えるようにしたいですね。
専用のウィンドウがもう1個立ち上がるので邪魔くさいですが・・・。

その他、選択度の設定など、不満な部分があるので改善してほしいです。
とは言っても、音声の波形(?)を示す AUX SPで微調整ができるので問題はないのですが。

SDRを使って、便利だな、すごいな、と感じるのは、やはり選択度設定です。

基本性能での選択性能、多信号特性、妨害除去性能は、それぞれで異なりますし、値段に比例して
向上していくことは仕方ないことです。(高級無線機ほど素晴らしいですね。)

でも単純に選択度の微調整がビジュアルにできることはSDRを使っていて本当に便利です。

IC-7100MでもPBT(パスバンドチューニング)などで良さを実感していましたが、
やはりPCの画面で微調整しながら放送局の音声を浮かび上がらせていける、というのは
感動です。

昔のように、選択度はラジオの受信回路に入っている1つのセラミックフィルターの帯域性能だけ、
高い受信機でも2つくらいのフィルター(セラフィル、メカフィル、クリフィル)の帯域性能だけでした。
もうちょっとだけ狭く、あと少し広く、なんて夢のような話でした。


もうこれだけでも受信が楽ですね。

ということで、SDRunoの使い勝手等については、どこかでまとめられたらいいな、と思っています。

で、その4に続く~。

前の記事の続きです。

購入したRSP2proは、受信用コネクタがSMAメスです。使用中のColibriNANOもSMAです。
やはり小型化も含めて、BNCやMコネは使えないようです。できればBNCだとありがたいのですが・・・。

SDRunoをダウンロードし、PCにインストールします。インストールしつつ、
RSP2proをPCとUSBケーブルでつなぐことでドライバーなども入る感じです。(指示に従いましょう。)

このRSP2は、受信用ソフトとしてHDSDRやSDR-Consoleなど別のソフトでも使えます。
私の場合、HDSDRを使ってIC-7100Mとの併用を試しましたが、HDSDRの使い勝手と画面の見え方が
合わなかったのでやめました。(復活するかもしれませんが・・・)

受信用アンテナ(私の場合は、LOOP10)と接続し、SDRunoを立ち上げます。

5個くらい(?)のウィンドウが立ち上がり、「なんじゃこれ!」の状態。

でもicas社のWebページを参考にしつつ、画面の整理、各種設定を行います。
http://icas.to/lineup/rsp2.htm
 ↑ メインページ。説明を読みましょう。今ならお安く買えるようですね。私は別のお店で買いましたが。

http://icas.to/sdrplay/download-2.htm
 ↑ このページから順番に読んでいけば、よくわかると思います。助かりますね~。

で、短波帯を聴き始めましたが、どうもおかしい・・・。
早速壊しちゃったかな?と思いつつ、あちこち調整しましたが、ザワザワ~としています。

この音は聞き覚えが・・・・! そうです、中波帯のNHK第1、第2の音声です・・・!

やられました~。
RSP2は感度が良すぎることと、
中波帯のハイパスフィルター(逆に言えば、短波帯のバンドパスフィルター)が入っていないので、
中波帯からのかぶりに弱いようです。

これじゃ~だめだ~!ということで、対策することに・・・。

中波帯のHPFの回路や定数はわかったので、自作するかなぁ、と思いましたが、
心と体の余裕がゼロだったので、直球勝負で商品をポチ!することに・・・。


ついでに「ガルバニックアイソレーター」も追加で買っておこう!ということで、
アペックスラジオ」からまとめて購入しました。

こんな感じで接続・・・
イメージ 1
 ↑ HPF:HPF2050はON/OFF切り替えスイッチ付きなのでありがたいです。
   中波を聴きたいときはOFFできます。
   ガルバニックアイソレーター:AORのGT-1はすでに持っていて別の受信機でも使っています。

さて、HPFの効果は如何に~・・・。

で、 その3に続く~・・・!

酷暑だった今年の夏も終わりを迎え、やっと秋らしくなってきましたね。

年明けからの体調不良もそろそろ上昇させていかなければなりません。体力つけなきゃ。

そんな夏のイベント「ハムフェア2018」に行ってきました。(随分前の話ですみません)
イメージ 1

その時に会場に出店していた ラジオパーツさんでSDRユニットを予約して手に入れました。
SDR Play社の RSP2Proです。
イメージ 2

プラスチック筐体の商品(Pro無し)のほうがお安いんですが、筐体内部に金属メッシュによるシールドが
施されているとは言え、やはり金属ケース版(Pro)がいいです。

このSDRを使って受信するためには、PCと受信ソフトが必要です。
PCはあるので、受信ソフトを準備します。

まずは、推奨されているソフト「SDRuno」というものをダウンロードします。
https://www.sdrplay.com/
 のDownloadページから。 RSP2用は 現在 Ver1.22 です。

イメージ 3
 ↑ 初期画面ではありません。使いやすいように整理して記憶させた画面です。
   使い方は、日本語でわかりやすく説明された文書がありますので、便利です。
   各種の説明は、icas社のサイトがお勧めです。

さて、このSDRを購入した目的は、2つありました。

1つ目:より高性能なSDRユニットを使って、BCLやSWLなどを楽しみつつ、勉強したい。
2つ目:現有のICOM IC-7100MのSDR化、並列使用(受信はSDR、送信はIC-7100M)で快適に便利に。

2つ目の目的に対するアプローチは情報を集めつつ進めていこうとしています。
これについては、追々まとめていきますが、第1弾のアプローチは 失敗しでした。
次のステップに向けて動き始めていますが、他にもやることがあり、順番にやりますね・・・。

その前にまずは、普通の受信をせねばなりません。

しかし、意外な障害が立ちはだかりました・・・。

ということで、その2へ続く・・・

久しぶりのブログです・・・。
年明けからのバタバタもやっと終わり、その件は落ち着いたのですが、
まだまだ仕事は問題山積みで、この夏の酷暑も手伝って体調がなかなか上がってきません。
年明けの手術の影響も抜けきらずに踏ん張りがききませんね~。
参っております・・・。  もうちょっと遊びたいんですが、どうも体が動かず、気力も沸いてきません。

そんな中、じわじわといろんなことも進めておりまして、
居間でBCLを楽しむぞ~!」プロジェクトもその一つです。

居間の片隅にセッティングしたノートPCに「ColibriNANO」SDRを接続して、
受信ソフト「ExpertSDR2」を使って短波放送を受信します。

受信にはアンテナが必要ですが、より良い状態で使いたいので苦労しながらセッティングしていました。

最終的には、こんな感じのミニシャックになりました。
イメージ 1
 ↑ PCの左側に並んでいるのは、下から 
   MIZUHO SX-101 プリセレクター
   自作LOOPアンテナ:RNR-LOOP用コントローラー&プリアンプ
   自作LOOPアンテナ:LOOP10用コントローラー(電源供給BOX)
   PC用スピーカー

   後ろには、3chアンテナセレクター:DIAMOND CX-310

さて、アンテナについてですが、最終的につないだものは以下の3種類です。

①著名なBCL(DXer)の影山氏設計のLOOP10(原典はデルタLOOPです。)
②BCLのNDXCで紹介されているシンプルなアクティヴLOOPのRNR-LOOP300
 (当局の自作の師匠の助言で改良してあるので、その師匠のサフィックスを名前に付けている)
③大進無線さんのキット:DWRATを使った広帯域トランス使用BCLワイヤー



③については、最初に適当に張っていたためいまいちの受信性能でしたが、頑張って自宅の南側から
東側に広く張り直したため、かなり受信性能がアップしました!
エレメント長は、10mもないかなぁ・・・。
このアンテナだけでも大抵の短波放送は楽しめます。

ただ、どうしてもローバンドの感度が非常に悪くなってしまったので、これだけでは全バンドを
カバーできません。(これにはいくつかの原因がありそうですが、後述します。)

そのため、全バンドを高感度、低雑音で受信できるループアンテナが必要です。


まず準備したのは、②のかなり以前から使っている
「シンプルなアクティヴループアンテナ:RNR-LOOP300」  です。

これは、約3m(直径約1m)のループ部(ループアンテナとして同軸ケーブルの外被を使っています)、
    バリキャップ(1SV149x4)による同調回路、
    インピーダンス変換用トランス回路(1:1バラン、1:9変換トランス部)、
をアンテナ直下のユニットに内蔵させ、
    FET(2SK125x2)のアンプ部と、
    12V電源部
をシャック内の専用BOXにまとめて設置するタイプです。

「フラフープアンテナ」、で検索すると内容がわかるかと思います。
これを2階のベランダに設置しました。
イメージ 2
 ↑ 壁に近いです。天井からぶら下げています。フラフープが折れて格好悪いです。(改善予定)


次に準備したものも以前から使っていた
「ローノイズ非同調型広帯域ループアンテナ:LOOP10」   です。

以前は、2階のシャックで使っていたので屋根裏に設置していましたが、そこからの移設です。

しかし、屋外に設置するためにきちんとした構造物にするために未来工業のビニール電線管
使って四角いループを構成しました。(私のお気に入りのやり方です。)
イメージ 3
 ↑ 最初の構成。この状態でループ部は 約5m あります。
   ループはデカいほうが高感度! で作ったことがあとで災いすることになるとは・・・
   エレメントは、8D-SFAという太い同軸ケーブルの外被を使っています。

イメージ 4
 ↑ 樹脂BOX内にLOOP10のアンプ回路ユニットを内蔵させます。完全防備です。
   最終的にはこのアンプ部は、プチプチでぐるぐる巻きにして温度の影響を低減させました。

このLOOP10は上記の通り、非同調型で、長波帯から短波帯の帯域を十分カバーします。
(ハイバンドはやや感度が落ちるかも。同調型ではないので使いやすいです。
 ただ、販売されておらず自作するしかありませんが・・・。自作本が出ています。)

このLOOP10の性能を発揮させるためには、アンプ部のNULL(ヌル、ナル)調整が欠かせません。
差動増幅回路で構成されていますので耐ノイズ特性は良いのですが、さらにノイズを相殺するための
調整過程(手順)が設定されています。

今回は構造を変えたこともあり、アンプ部もしばらく調整していなかったので、再調整しました。
ところが・・・、何度やってもノイズが高い・・・。
何度も何度もやり直しても満足できない状態。

悩んだ末に、約3mの同軸ケーブルのエレメント(これはループアンテナの調整やデバッグにいつも
使用しているもの)をつないで受信してみると、
  な、なんと、とても静かで高感度!
です。
どうやら最初に使っていたエレメントがあまりに大きく(長く)て入力レベルが高すぎたらしい、
というのが原因だったようです。
ということは、今までもそうだったのか・・・、どおりでややノイジーだな、と思っていたのですが・・・。

この結果により、パイプを短く切り直して全体を小さめに作り直しました。(約3.5mほどのエレメント)
さらに入念なNULL調整(やや邪道ながら、通常の半固定VRだけでなく、差動増幅器ので夏設定用VRも
やや動かしてノイズに注目して調整)を行いました。

これをベランダに上げ直しました~。
イメージ 5
 ↑ 最初はここに目いっぱいに展開されていましたが、随分小さめになりました。

この状態で受信したところ、ノイズレベルが31mb(9MHz帯)でも10dBほど下がりました。やったね!


※追記コメント(2019年9月29日 記)
 以下の投稿の前半に書いたマイクロストリップラインみたいな隙間引き込み線(敢えて
 ケーブルとは言わない)は、受信用とは言え、短波受信などの同軸ケーブルと同じ感覚では
 使わないほうがいいですね。
 別の投稿で書いた同軸タイプの引き込みケーブル(安価なもの)に取り替えたところ、
 スキッ!と問題が解決しました。
 ということで、以下に書いた引き込み線は、DC電気信号や映像/音声信号(カメラ/インター
 ホンなど)に使用したほうがいいです。ただし、被膜も弱いのでショートなどには十分に
 気を付けて使ってください。使用したことによる損害、事故等のクレームなどは一切その
 責任を負うものではないことをご承知ください。

これでやっと受信システムが出来上がりました。
結構長い時間と調整回数を要しましたが、一安心です。

しかしながら、これらのアンテンは2階のベランダに設置してありますので、
1階の居間まで同軸を引張る必要があります。

どうしても窓を通す必要がありますが、穴はありません。仕方ないので、
窓用のすきまケーブル」を多めに購入して対応しました。
イメージ 6
 ↑ 実はテレビ用などに使うタイプです。したがってインピーダンスは75Ωだと思います。
   50Ωではないので不整合を起こしますが、BCL用なので良しとしています。
   FコネとBNCの変換が付属しています。若干寸法が合わず、50Ωケーブルのコネクタと嵌合が
   悪いので少しやすっています。
   アマチュア無線には使えませんよ。

こんな感じで使っています。
イメージ 7
 ↑ このインピーダンスの不整合のためか、広帯域Tランスワイヤーの低SWR特性が悪化している
  みたい。
   だからローバンドの感度が悪いのかも?(SWRは悪化している感じ)
   ワイヤーが短いせいだとは思うけど・・・。



夜な夜なあちこちのバンドをワッチして楽しむことができるようになりました。

アジア諸国、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米のいろんな放送局から飛んでくる電波を
キャッチできています。
でも真面目でもなく、真剣過ぎでもなく、のんびりとやっております。
楽しめる範囲で遊んでいます。

アマチュア無線のワッチにも使えるので便利ですね!  

前回のブログでも書きましたが、拙宅2階にある自分の無線/BCLシャックで遊んでいると
何だか寂しいので、
1階居間の隣の和室でBCLなどをできないかなぁ~Project!(笑)
をず~っとやっております。

まだまだアンテナなどを整備しないと受信状態が悪いのですが、まず第1段階目として、
① ループアンテナ2種(なんちゃってループ、DEGEN 31MS)と
② 広帯域トランス使用ワイヤーアンテナ(大進無線のキットです。)
を設置したので、これでSDR(PC+ColibriNANO)を使いながら遊べるように整ってきました。
(家族からは、やや冷たい視線が・・・。)
同時にこれらを切り替えるアンテナセレクタまで設置しちゃいました~!
PC用のBluetoothスピーカーがいい音出してくれていますし。
(※このBluetoothスピーカーのMicro USBコネクタが数日前に「もげて」しまって大騒ぎ!
  仕方ないので何とか開腹手術し、USBケーブルを基板に半田付けで直結してしまいました。
  100円ショップのUSBケーブルで修理できたので一安心。うまくいってラッキーでした。)

イメージ 1
 ↑ こんな感じになってきました。ミニシャックですが、ColibriNANO SDRが高性能なので
   いろいろ遊べて楽しいです。

やはり自作のなんちゃってループの性能が予想を超えて素晴らしい(手前みそ。でも本当に意外)
ので、それなりに放送が聴こえてきます。

一方で、DEGEN 31MSは今一つ(二つ、三つ・・・)であり、今後の改良、実験などが楽しみです。
(2つ購入したことで、回路や動作がわかってきて、故障部分も修理でき、改良ポイントも見えてきました。)

また、以前から使用している広帯域トランスを使用したワイヤーアンテナも、もう1個別に
製作して設置し、ループアンテナの補完に使うと結構面白いなぁと感じています。
このアンテナ、オープンエアーな場所にしっかり張ってみたいなぁ~!と真剣に考えてしまいます…。
性能は素晴らしいと感じているので。


今後は、念のための受信アンプの自作とDEGEN 31MSの改良やこの回路をまねた自作、などを
やっていきたいと思っています。

とは言いながら、仕事も資格試験の勉強もあり、何かと時間が取れません…。
体調もいまいちだし・・・、ね。

ま、のんびり遊びたいですわ~。

昨年のブログに、こんなの買いました・・・みたいな記事を書いたっきり、何も音沙汰のなかった
Expert Electronics社(以下、EE社とする)」が販売している「ColibriNANO」という
SDRユニットについて書いてみたいと思います。
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 ↑ 以前掲載した写真。

とは言っても、まだまだ使いこなせていないのでちょっとだけ・・・、です。

最近巷で人気になっているSDR:Software Defined Radioというもので、非常に高価な
無線機タイプから比較的安価なUSBドングルタイプまで様々あります。
(CQ誌の記事などで、非常に安価なワンセグTV受信用USBドングルを使った短波帯の受信が
 出ていますが、それなりに技が必要みたいですね。)

私の場合、高価なものには手が出せないので、比較的安価で、でも面白そうなものはないかな?
ということで上記の受信機を買いました。SDRについて勉強したかったからです。

私は、エレクトロデザイン社(Elecraftなどの無線機を扱っている日本の商社)から購入しました。
日本語による説明書などが添付されているので楽ですし、サポートも充実しています。
(この会社の社長さんがローカル局の知り合いなので、相談しやすいかな、ということで。
 ここからK1などの無線機キットやその他のアンテナも購入しています。)

このColibriNANOの詳しい仕様などは、いろんなサイトで確認してください。

このSDRを受信機として使うためには、パソコン(もちろんできるだけ最新のハードウェアのPC)と
受信ソフトが必要です。

私は、EE社が出している「ExpertSDR2」というソフトを選択しました。
その他にもHD SDRSDR#などがありますが、私はうまく使えませんでした。

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 ↑ 画面はこんな感じ。かっこいいです(笑)。機能は満載です。
   昼間でしたので、めぼしい局がなくてラジオ日経を受信しています。

ExpertSDR2のインストールは、Windows7/10が適しているようです。(MacOSもLinuxでもできます。)
Visual C++も最新のものが必要です。私は別件で引っ掛かってしまって焦りましたが。

私の場合、自宅の2階に小さなシャックがあるのですが、2階で寂しくラジオを聴いていると気が滅入る
ので、PCを1階の居間まで持ってきて遊んでいます。
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 ↑ こんな感じ。アンテナは以前も紹介した「なんちゃってループ」です。
   パッシブループですが同調型です。75mb~13mbまで使えます。
   1階の窓にぶら下げています。感度アップ用にMIZUHOのSX-101プリセレクタをかましています。
   スピーカーはPC,スマホ用のBluetoothスピーカーです。

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 ↑ なんちゃってループ。意外に高性能です。
   BNCの同軸ケーブルで引っ張って、PCの直前でBNC-SMA変換ケーブルを作ってSDRにつないでいます。

さて、ColibriNANOとExpertSDR2のコンビですが、非常に性能が良く、それゆえ多機能です。
ソフト自体をまだ使いこなせていません。設定がわからないものも多くて、徐々に勉強しています。

普通~に短波放送を受信するには何となくの直感でできますが、少しでも使いやすくしようとすると
あれこれ悩みます。
現在は、NR(ノイズリダクション)の設定であれこれやっています。

このSDRとソフトで短波受信をすると、
*選択度幅も自由自在に変えられて、USB/LSB側で独立して帯域も変えられる。
*大きめのSメータの表示もできてアナログ機の感覚で使える。(古いおじさんにはうれしい)
*聴いている局のスペクトラムが見えて、変調の良さ/悪さが見える。
*混信の除去もビジュアルにできる。
*メモリも豊富。
*オーディオ出力もイコライザーで好みに設定できる。
*ウオーターフォールで見た目も楽しい。アマチュア無線で使うとスプリットの様子がわかる。
*電波形式も様々選択できる。
*AGCもユーザー設定できる。
*見た目の色設定もお好みで変えられる。(何となくペルセウスっぽくしたりして・・・。)

結構楽しいですが、ラジオみたいにダイアルをクルクル回してワッチする、という感覚とは違うので、
操作性として面倒くさいというか、マニアックです。

今後の課題として、
●録音機能をうまいこと設定したい。できればペルセウスみたいにバンド毎全部録音しちゃうとか。
 (さっぱりわかっていません。)
●サーバー設定で、別のPCでリモート受信したい。(さっぱりわかりません。ダメだったら、SDR.huで
  遊ぶからいいか…。)
●できれば2階のシャックで使っている高性能なループアンテナ出力を1階まで引っ張って
 より多くの局を受信したい。(現在は簡易な構成なので)
●もっと突っ込んで、無線機と組み合わせて、TX/RX切り替えを作って楽しみたい。
 (IC-7300に勝てるかも!?)

このColibriNANO君、使用中はかなり発熱するので、正直怖いです。壊れるんじゃないかと…。
アルミ箔で覆うかな、なんて考えたりして。

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