BCLなどの受信用に使う「ガルバニックアイソレーター」というもの。
アンテナと受信機の間に入れるトランスであり、この間を分離するものです。
分離することでノイズを減少させ、受信信号を浮かび上がらせるものです。

ノーマルモードフィルターでもなく、コモンモードフィルターでもありません。
アンテナ側の信号とGND、受信機側の信号とGNDをそれぞれ直流的にカット
していますので、つながっていません。

あちこちの自作記事を見ると、ガルバニックアイソレータートランスを作って
(チップをメーカーさんから購入して)コネクタを両側に取り付けて、まじめ~に
アルミケースに入れて構成されている内容が投稿されていますが、この状態では、
GND側がコネクタからアルミケースを介してANT~受信機につながってしまう
ので、効果が出ません(出にくいです)。
そういう意味で、ガルバニックアイソレーターを商品化しているものは、
プラケースになっていますね…。GNDをカットする意味ですから仕方ないです。
その分、その信号系に外来ノイズが乗ってしまうリスクもありますが、
最短距離でつなぐことでノイズの混入を防ぐしかないです。

で、以前購入したアイソレーターのユニット(チップではなく)を見るともちろん
信号系とGND系は切り離されていますが、受信信号をGNDパターンできちんと
囲んでいるため、GNDパターンが入出力部でぎりぎりまで接近しているので
気になっていました。
  ↓ オリジナルのプリントパターン
 IMG_2741
 IMG_2742
 そこで、何とかGNDパターンをカットして浮遊容量を減少させて
GNDのリンクを減少させてみよう!と思って、少しだけやってみました。

  ↓ 改修後の基板
 IMG_2743
 IMG_2744
 うーん、ひどい改修だわ…。残っている緑の一部はレジストですので、
GNDの距離は離れています…。(もっと剥がしてやろうかな・・・?)

 SDR(ColibriNANO)に改修していないアイソレーターと改修したアイソレーター
(同じものではなくて、2個のユニット)をつないで、ExpertSDR2のソフトで
ノイズの様子を見てみましたが・・・、ほとんど差を感じることができません
でした・・・。残念~!
プリントパターンのリンクはほとんど(影響が)なかったみたいね~。

ExpertSDR2は受信帯域が広く取れない(最大で3MHzだったかな?)ため、
変化がつかめませんでした。

このアイソレーターの有り無しの差は、2~4メガ付近で効果があるようでした。

近いうちに、以前に購入したガルバニックアイソレーターチップ(TC1-6X+)を使って
ユニットを自作しよう~、と進行中です。パターンを基板とカッターを使って作る
ので疲れますが・・・。(両側はSMA-Jコネクタを付けます。)