使い切るのは難しい感じです。
では、使い方などをどなたかに指南いただかないとなりませぬなぁ・・・。
そうなるとインターネットを使ってお手軽に探してみると、、、
JH4VAJ局のブログに行きつきました~!
JH4VAJ局は非常に様々なトライをなされていて、それを克明に記録し、
ブログに書いていらっしゃいます。素晴らしすぎて敬服しました~!
これから書いていく内容は、VAJ局のブログをしっかり参考にして進めていきました。
JH4VAJ局のNanoVNAの書庫
以下に書いた内容をトレースするよりも上記ブログを参考にしたほうが遥かに
分かりやすいと思います…。(私にはとても書けないくらい親切!!)
購入したときはキャリブレーションなどを最初に行ったのですが、いろいろと調べた
結果、ファームウェアのアップデートを先にやってしまうほうがいいと思い、そちらを
進めてみました。
本日(11月24日)現在では、ファームウェアはVer 0.5.0が最新ですが、そのひとつ
前のversionをリファインしたもの「NanoVNA-Q 0.4.3」があることが分かったので、
そちらを入れてみました。
※実際には、最初に ver 0.5.0 を先に入れてから、Q 0.4.3を入れました。
ですから、その順番のほうが正しく動作するかもしれません。
古いファームウェアである 「0.2.2」で、バッテリー容量表示がサポートされている
ので、それに対応するために基板上にダイオードを搭載しておく必要があります。
これは、前回の記事に写真を載せていますが、再掲載します。
↓ こんな感じ

Li-ion電池のコネクタの下にD2のパターンがあり、そのままでは部品のはんだ付けは
無理です。私は、先に周辺に耐熱テープを貼ってパターンや部品を保護し、
コネクタを斜めに持ち上げたうえではんだ付けし(Li-ion電池側がカソード)、さらに
コネクタの底面の一部をニッパーなどで削って(切り取って)コネクタが浮かないよう
に処理しました。コネクタが浮くとカバーの取り付けができなくなります。
※以下のPCの操作、ソフトウェアのインストールなどは一定のPC操作や
Windowsの知識、DOSなどの若干の知識、が必要になると思います。
これらに自信がない方は厳しいかもしれません…。
この状態でファームウェアをアップデートします。
まずは、DFU Utilityをダウンロードします。
(Device Firmware Update:DFU)
http://dfu-util.sourceforge.net/
にアクセスし、「Releases項」の下にある「releases」のリンクをクリックします。
「Index of / Releases」の下にある「dfu-util-0.9-win64.zip」をダウンロードして
desktop上などに展開しておきます。
ここで大切なことは、このファイルは Windows10(Windows7も同じかな)
の64bit版に対応していますので、32bit版では動きません。(多分…。私は試しましたが
NGでした。やり方が悪かっただけかな?)32bit用のファイルは…、わからず…。
一方で、NanoVNAのファームウェアをダウンロードします。
私の場合は、NanoVNA-Qにしたかったので、こちらからダウンロード。
https://github.com/qrp73/NanoVNA-Q/releases
もし、通常の最新版がいい方はこちら。
https://github.com/ttrftech/NanoVNA/releases/tag/0.5.0
ダウンロードしたら展開しておきます。
次に、NanoVNAとPCをUSBケーブルでつなぎ、NanoVNAのLi-ionが載っている
基板にある「VDD」と「BOOT0」のランドを金属ピンセットなどでショート
させつつNanoVNAの電源をONします。
すると画面が真っ白の状態で立ち上がるので、そのままにしてPCの作業に
移ります。
Windowsのデバイスマネージャー上の「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」
の下に「STM Device in DFU Mode」ができていることを確認します。
もう一度表示しなおすと、「ユニバーサルシリアルバスデバイス」の下に
「STM32 BOOTLOADER」というものができているのが見えました…。
このドライバーを「Zadig」というソフトウェアを使って書き換えます。
この書き換えについては、JH4VAJ局のブログを見ていただき、操作して
ください。(図解しないと説明しにくい。でも…面倒くさいので…割愛)
さて、ファームウェアのアップデートをするステップですが、ここでは、
Windowsのコマンドプロンプトを使用するので、古典的な操作方法の知識が
必要になります。
DFU Utility 0.9を展開すると「dfu-util-0.9-win64」フォルダーができます。
この中にある「dfu-util.exe」を使ってファームアップします。
ファームウェアを展開すると「NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.dfu」ができます。
(もう一個「NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.hex」もできる)
これらを一つのフォルダー(例:dfu とか)に入れておく。
できればC:の下に直接作っておくとコマンドが書きやすいかも。
私の場合は、Cドライブの直下に「dfu」フォルダーを作り、その中に、
「dfu-util-0.9-win64」フォルダーと 「NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.dfu」
を入れておきました。(「dfu-util-0.9-win64」フォルダーの中に dfu-util.exe
がある。)
コマンドプロンプトの操作時に「cd( change directory)」とか
「dir(directory 表示)」などのコマンドを知らないとスムーズにはいきません。
また自分が今どこの階層にいるのか、という理解も必要です。
C:\dfu\dfu-util-0.9-win64\dfu-util.exe -a 0 -D ..\NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.dfu
うまくいかない場合は、階層の間違いがあると思います。
↓ 実行時の画面

↓ ファームウェアアップデート後のNanoVNA本体のバージョン情報

↓ NanoVNA本体の測定画面

バッテリー残量表示が左上にできている。
インピーダンス Z も R + jX 表示になっている。
ここまでで今回の投稿は。終了です。
これで測定前のベース状態ができました。