続きです。

前回のブログのDC-DCコンバータを使って、自作のコントローラをまとめましたが、
さすがに小さくはなりませんね…。
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 ↑ 最初はもう少しシンプルでしたが、後述するスイッチングノイズ除去用フィルターを
   入れたのでごちゃごちゃしてしまいました。(電池も単3にしました。)
   その下は、31MSのコントローラです。



最後のもう一つのパーツ、ループ部とコントローラ部をつなぐケーブル。

ループ部には2線の細い同軸が使われていましたが、このケーブルには、3線の細い同軸が
使われています。

しかし、信号が通る線が まぁ~細い!髪の毛くらいな感じ。

これでは電波信号も電源、制御電圧も減衰しそうです。

仕方ないので、もう少ししっかりした3線シールドケーブルを使って、接続ケーブルに仕立てました。
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 ↑ 比較。上が付属のケーブル、下が自作のケーブル。



これら(純正のエレメント、自作のケーブル、自作のコントローラ)を使って、受信した結果が
この画面です。
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 ↑ 結構増幅してくれる感じですが、ノイズフロアーが高いです。
   いつも使っているLOOP10や広帯域ワイヤーなどでは、フロアーが 100~110dBくらいですが、
   これは90dB前後です。
   多分、DC-DC昇圧コンバータのスイッチングノイズかと思われます。ノイズ対策をもっと施し
   たいですが、アンプ部、コントローラ部の回路規模が肥大化しそう。
   FETの増幅回路のNFにも原因があるかも。

   もちろん、もっと良い環境(屋外の高い場所)にエレメントを出せば、ノイズは下がると思います。
   今回は1階の居間の窓際に張ったので、正しい評価ではないですが。



今回の評価では、結局、あちこちのパーツを交換したり、手直ししたりすることで、パラメータが
増えてしまい、やや収拾がつかなくなってしまったことが問題となってしまいました。

実は、最初に買った商品のループエレメント部(エレメントもアンプ回路も)作り替えたものを
使用して評価しましたが、うまく動かなかったり、動作が怪しかったりして結果をまとめられなかった
ため、レポートには書きませんでした。

最終的には、エレメント、アンプ部を完全に自作して、アンプ回路も別回路にして・・・、
と考えていますが、それではオリジナルの商品のコンパクトさや携帯性が全くなくなりそうですので、
意味がないかな~?とも考えています。


まとめると、
① 商品として、安価で非常にコンパクトにまとめられており素晴らしい。
② 単4電池2本だけで同調型のループアンテナを構成しており、すごい。
③ スイッチングノイズを考えなければ、3Vを使ってバリキャップを制御する考え方は悪くない。
  (スイッチングノイズがあるから、こういう考え方をしないのであるが・・・)
④ スイッチング回路のノイズが結構ありそうで、対策が必要であろう。
⑤ アンプもFET 1石でシンプルな回路で、10dBくらいのゲインを得ているので十分な性能。
⑥ 低価格なだけに各パーツやパッケージングに難があるので、取り扱いが意外にデリケート。
⑦ 商品の品質に問題がありそう。
⑧ シンプルにBCLを楽しむためには、そこそこ使えそうなアンテナである。(安いし。)
 (DX受信には向かない。)
⑨ 屋外(アウトドア)でループを木の枝などに引っ掛けて、ポータブルラジオで軽く短波を
  聴くようなスタイルがちょうどいいみたい。(固定でじっくり使うアンテナではないかな?)

という感じです。

※中波受信については記載できませんでした。
 中波モードに切り替えて同調させることで、結構受信できました。
 同調が結構クリティカルでした。ノイズの大きさはあまり感じないかな・・・?
 こんな小さなループで中波帯もピックアップできるのは素晴らしいかも!?
 中波用のコイル追加の考え方をもう一度検証してみたいです。
 また追加レポートが必要かな・・・。ちょっと面倒くさいです・・・。

2~3k円で購入可能なので、遊びの範囲で使える方は試してみてください。(2~3kが惜しくない方のみ)
でも場合によっては着荷不良もありそうなので、ガッカリしないことは大事です。

このアンテナを使うよりは、私が愛用している広帯域トランス使用のワイヤーアンテナ
シンプルかつ高感度(?)でいいように思いますが…。

(以上の記述は、書き間違い、追加情報など、後で修正するかもしれません・・・)