当局が使用している IC-7100M を先日、点検+修理に出しましたが、その結果は、
基本的には問題がない」というものでした。
実際には、当局が指摘した不具合が再現したので、予防措置も含めて基板の交換をした、
とのことでした。

これはこれで良しとして、IC-7100Mを使用していて気になっていた点とIC-7100の仕様、
PRE AMPについて、まとめたいと思います。
(私も知らなかったことをローカル局から聞き、わかったこともあったので・・・)

IC-7100(M)はとても良い性能の無線機だと思っていて、特に最近の安価な無線機の中では
受信音が良いと思います。
DSPを入れても、ありがちな「コーー!」みたいなうなり音もほとんどなく、比較的静かです。

私が持っている IC-703 の受信音が結構良くないので、比較して気持ちが良いです。

しかし、気になっていたのは 受信感度 です。

点検に出したのも、「50MHz帯の感度が妙~に良くない」というものでした。(IC-703などに比べて)

修理から戻ってきた装置を確認しましたが、あまり変わらない感度に「???」の状態でした。

ついでにHF帯の感度も念のため確認したら、やはりIC-703よりもSメータの振れが小さい。

HF帯も50MHz帯もPRE AMPを入れないと、IC-703と同等にならない、というものでした。

具体的には、HF帯は 「PRE AMP1」 を、50MHz帯は 「PRE AMP2」 を入れて、やっとIC-703と
同等になりました。(修理に出す前は、これでもIC-703よりもダメでしたが…)

144/430は 「PRE AMP」 を入れないとダメ、というのを知っていたので、疑問は持ちませんでした。

で、これについて知識の豊富なローカル局に尋ねたところ、
IC-7100は、HF帯ではPRE AMP1を、50MHz帯ではPRE AMP2を入れないと、一般的な無線機と
 同等の感度にはならない
という返事が返ってきました。

え~~!そうなの~~! と思いましたが、現状と上記の答えがピッタンコカンカンなので、
間違いはないですね。

イメージ 1
 ↑ HFの場合

イメージ 2
 ↑ 50MHzの場合

確かに、ICOMのホームページやカタログ、取説に書かれている仕様のところをよく読むと、
受信感度 (プリアンプON時:HF帯プリアンプ1
                 50MHz帯プリアンプ2
                  V/UHF帯プリアンプ)
ということが書かれていて、感度の数値が一般的なリグと同等になっています。

そっか~~、そういうことだったのか~~!

だったら、取説にもきちんと書いてくれれば迷わなかったのに~~!という感じです。
きちんと理解していなかった当局が甘かったのですが‥。

どうやら近年のアイコムの無線機はほぼすべてこういう仕様になっているようです。
使用されている方はカタログや取説を確認してみてくださいね。
PRE AMPは必須のようです。

ということで、まずは一件落着でした。

でもなんでこんな仕様なんだろう~か…。
私が古いのかな…?
PRE AMPは困ったときの奥の手、という感覚しかないのですが…。

逆に考えれば、ATTを入れて感度抑制するのはなく、デフォルトの感度を抑え気味にして
PRE AMPをONすることで通常の感度にして、入力が大きい場合(アンテナが素晴らしい場合も含む)
はPRE AMPをOFFすることで入力レベルを下げる考え方なんでしょうね。

ヤエスのFT-817などは IPOをONにすることでゲインを抑えたりしていますね。