今週末は仕事が休みだったので、午後から移動でもしようと思っていましたが、
強風が吹き荒れることが天気予報でわかっており、案の定の強風により移動できる状態
ではなかったので、午前中から移動の準備がてらアンテナ作りを始めていました。

すでに移動用には、以前よりブログに書いている「プリンテナ」を使用していて、
充分な性能に満足しておりますが、もう少しゲインのあるアンテナを用意しておこうと
思い、別の八木アンテナを作りたくなっていました。

QRP仲間のqrpkkさんから教わった以下の製作記事を参考に、八木アンテナを作ってみました。


私はズボラなので、ブームは紙製のパイプ状の芯を使い、エレメントは 1.2mmの銅線を使いました。

この設計仕様から3エレを作ってみました。
大きさは、ナロースペースのためか、プリンテナとほぼ同じ大きさ。これでゲインアップがあれば
シメタものだ!と思いましたが、プリンテナとの受信性能比較をしたところ、完敗でした!

プリンテナは、3エレ八木よりも高性能であることが証明されました。
(大きさが同じ、ということは、有効面積的に考えても、性能は同じくらいということは
 何となくわかっていましたが・・・。)

せっかく作ったのですから、さらに発展させて4エレを作れば面白そう、と思い、3エレを改造して
4エレにしてみました。(5エレにするにはブームの長さが足りなかったので・・・)

イメージ 1
 ↑ こんな感じ。いい加減な作りでしょ!? 寸法通りの作りっぱなしです。無調整でした。
   SWR特性は、特に問題なし。FMで使う432~434MHzでは、 SWR=1.0~1.2程度でした。

この4エレとプリンテナとの感度比較をしたところ、ほぼ同じ結果となりました。

 ◎比較的近場の伊勢崎レピーターの信号で比較したところ、

  プリンテナ: 59~59+
  4エレ   : 58~59+
  3エレ   : 56~57

ということは、正確ではないにしろ、プリンテナは4エレ八木相当の受信性能がある、ようです。
ホントかな?でも悪い性能ではないことは明らか。
プリンテナ恐るべし。

この実験から考えて、移動に適しているのは、「プリンテナ」であることがわかりました。
コンパクトで軽量、高感度、意外にビームも切れる、という性能ですから。

私の場合、プリンテナの輻射器エレメントをグニャッと折り曲げて、反射器は取り外して
しまうので、アンテナ自体をサックに小さく収納できます。

当面は、430の移動にはプリンテナを使うことにします。

【以下は参考データ】
 プリンテナにもう一本、導波器(ディレクター)を追加して3エレにしようと実験しましたが、
 プリンテナはこの形で完成されているようで、導波器を追加すると性能がガタ落ちになるようです。
 インピーダンスがずれてしまうみたいですね。
(プリンテナは、プリントパターンで4:1のUバランを構成しています。)
 私の場合、エレメント間隔を調整してみましたが、受信信号が4~5個落ちました。

 もちろん、導波器を付けると大きくなるので、収納に問題が出ますが。