前回のブログで書いた広帯域トランスを使ったBCL用アンテナ(以下、広帯域トランスアンテナ)
をその後もチェックしておりますが、BCL用の広帯域バッシヴアンテナとして有名な303WA-2
(Apex Radio製)と比較してみました。

【それぞれの特性など】
http://www.ddd-daishin.sakura.ne.jp/ddd/82-jyushin-ant-Transformer/index.htm
 先日製作した3D無線クラブさんの広帯域トランスアンテナは、実際にSWRやインピーダンスを測定
しても、短波帯全域でSWR=1.5以下であり、受信だけを考えれば中波帯からFM放送バンドまで問題
なくSWRやインピーダンスが50Ω付近で安定していて、素晴らしい特性です。
 エレメント部分をより長くし、アンテナの有効面積をより広くすれば、非常に効率の良いアンテナ
 になり得ると思います。(キットの価格もケース付きで、約2.5k位です。)

 私も最初は製作例を踏襲して、エレメントの長さを6mほどにしましたが、昨日エレメント部分の
 長さを延長して、おおよそ10m強に伸ばしてみました、同時に、シャックから隣の居間にも
 エレメントを広げて張り巡らしました。

 結果としては、より受信信号が強くなった感じです。特にこのアンテナは中波帯の信号が良く受信
 でき、接続しているTRIO JR-60で遠方の中波局が強力に受信できています。
 短波帯も同様ですが、受信機の特性上、顕著に感度アップはわかりませんでした。(感度アップ
 しているとは感じられます。)

午後の三時過ぎのまだ明るい時間に、当地群馬で1008kHzの朝日放送(大阪)が十分に受信できて
驚きました。(中波用のアンテナとして有効のようです。私もその用途で使おうと思っています。)
<追記>この季節ならば16時くらいの夕方に東北のラジオがよく聞こえてびっくりです。山形放送、
秋田放送がローカル並みに楽しめますね。嬉しい!

 そういう意味で、このトランスに接続するアンテナは、やはりより長く、広く張るべきだと
 思います。(アンテナとはそういうものですが。当たり前の理論ですね。)

② http://item.rakuten.co.jp/apexradio/750691/
 以前から使用している303WA-2ですが、部屋の中にポツンと建てている状態なので、この
 アンテナの特性を十分に活かせていないと思っています。
 このアンテナの特性は、いわゆるSWRやインピーダンスという側面では、SWRが1.5以下とか、
 インピーダンスが50Ωとかではなく、独特な特性であり(Apex RadioのサイトやNDXCのレポート
 などを参照してください。): http://www.ndxc.org/tech/horibapdf/060305-001.pdf 
 なぜこんなにうまい具合に広帯域特性が良いとされるのかがさっぱりわかりませんが、短波帯を
 効率よく受信するようです。不思議です。

 確かに多くの方の使用レポートの通り、高感度ではないが静かな受信ができる、というのは間違い
 なく、パッシヴアンテナの特性をよく表しています。(アクティヴアンテナのような入力飽和や
 混変調の心配がない。)

 このアンテナは、エレメント長が1.8mのバーチカルですのでどこでも建てられ、目立たないので
 アパートやマンションでも気軽にBCL用アンテナとして利用できますね。価格も安いため(約10k)
 気軽に購入可能です。(同軸ケーブルとアンテナ基台も付いている!)

【比較】
 やはり、単純に10mの広帯域ロングワイヤーと1.8mのバーチカルでは、前者が有利です。
 信号強度も明らかに前者が強いです。
 ただし、ノイズの拾い方(?)は、303WA-2のほうが良いようで、静かな受信ができています。
 S/Nが良い感じです。不思議なアンテナです。

【雑感】
 *BCL用アンテナとして広帯域に、少しでも高感度に受信したいのであれば、広帯域トランスアンテナ
  を使うと良いかと思います。価格も安く、自作も楽しめ、エレメント長も自分の環境に合わせて
  張れるからです。(もちろん短いと感度は落ちていきますよ。)
  中波帯からVHF帯までカバーできるので、一本で広く楽しめると思っています。
  もちろん、ノイズ源からできるだけ離すことは重要です。このアンテナは広帯域ゆえ、ノイズは
  拾いやすいように感じます。

 *一方で、屋外にアンテナを立てられて、でも目立ちたくない場合は、303WA-2ですね。
  高く上げることも容易ですし。(軽い、ステンレスエレメントなので風に強い)
  もちろん、高く上げることがもっともこのアンテナの特性を有効に利用する必要条件ですので、
  少しでもノイズ源から離しつつ、高く上げることをお勧めします。
  いくつかの使用者のレポートによれば、カウンターポイズやベランダアースを取るとノイズが
  大きく減るらしいです。

  BCL用アンテナはBCLブームのころに比べれば、比べ物にならないほど進化していますので、
  選択肢は豊富です。お金もたくさんある方が多いので、高価なアンテナも試せると思います。
  アマチュア無線用のアンテナや製作のやや難しいLOOP系の高感度アンテナなど楽しみは多い  
  ですね。

  一方で、比較的安価で単純なアンテナや自作の面白アンテナなども試してほしいですね。

  DXだけがBCLの喜びではなく、良く聞こえる放送局を聴くだけでも楽しいですし。

  と言いながら、近年のアジア近隣国(どことは言いませんが、某社会主義の大国や少し危険な
  某国、お隣ながらも反日気味の某国など)の放送が多すぎて、私としては聞きたくなくて
  ダイアルのどこを回してもそれらの言葉しか聞こえてこないので、BCLが楽しく感じられなく
  なっています。(それがBCLをほとんどしなくなった理由でもあります。)

  気軽にBCLを楽しみつつ、アンテナ作りにのみ楽しみを見出すのもいいかもしれません。
  使ってなんぼのアンテナですが、アンテナだけを製作してもいいかもしれないなぁ、
  なんて思いながら遊んでいます。
  皆さんもアンテナ作りを通して、BCLを少しだけ楽しんで下さい。