せっかく、宮城の女川まで来たんだから、楽しいこと、楽しかったことも書かないとつまらないですね。

まずは、地元の臨時災害FM放送である「女川さいがいFM」訪問のお話。(周波数は、79.3MHz)

スタジオは、前のブログに書いた「地域医療センター」の入り口脇(右側)に立っている小さなプレハブです。

イメージ 1
 ↑ プレハブをパチリ。小さいでしょ。ここがスタジオです。防音設備もほとんどありません。
   ここからの声や音がサイマルラジオを通して日本中、いや、世界中に届いています。
   FMラジオだけでは女川、石巻地域限定のエリアです。
   ここに移転する前は、女川第二小学校の校庭にあって、もう少し小さいプレハブでした。

イメージ 2
 ↑ 手作り感いっぱいでしょ?

当日、放送局のご厚意でお昼からの「おながわ☆なう」の生放送(11:30~)の見学ができました。
120分の放送があっという間でした。いや~、感激でした~!
お世話になったスタッフの皆さんには感謝です!  (スタジオの中の写真はありません。)
もちろん私は静かにしていましたよ。放送には出演していませんので。

この「おながわ☆なう」は生放送で、再放送も1日に3回ほど放送されています。現地の方言もいたるところで
飛び交って楽しいです。
土曜日は、中学生、高校生による「おながわ☆なうサタデー」が放送されます。初々しい番組が楽しめます。
(こちらは土曜日12:00から1時間の番組)

放送終了後、私は帰途に就こうと考えていましたが、「ぜひ女川の海の幸を味わってくださいよ~!」
という奨めもあり、おながわFMのスタッフの方と女川港すぐ脇の「おかせい(岡清)」さんで、
女川丼」という海鮮丼を賞味しました。

あまりにおいしそうで、かつ腹ペコ(食べた時間が午後2時過ぎですから)だったので写真を撮るのを
すっかり忘れてかぶりついちゃいました。失敗 失敗!! 見たい方は「おかせい」「女川丼」で
検索すれば現物が見れます。よだれを垂らして見てくださいね。
「女川に来たら、女川丼を食べないとね!」とのことでした。

女川丼を食べながら、震災や津波の話をたくさん聞くことができました。一般の報道では聴けない話もあり、
たいへん勉強になり、かつ心が痛みました。

女川だけでなく、津波に襲われたその他の街はまだまだ復興という言葉には程遠い状態です。
それでもそこに住んでいる方々は必死に前に進もうとしており、少しずつではありますが元の状態に戻りつつ
あります。

私たちにできることはなんだろう、といつも考えていましたし、今も考えています。

私は、ボランティアなど自分にはできず、何もできないとず~っと思っていました。
今回、女川に行って現状を見てきましたが、何かができたわけではありません。

そのことを女川FMのスタッフの方に話しました。すると以下のような言葉をいただきました。

「よく皆さんは、何もできないから・・・、と仰います。もちろん義援金などでは支援できたけど、
 実際に直接何もできない、と。でもぜひとも現地に足を運んでほしい。そうすることで現地を実際に
 見てもらえる。現地に来ればそこで美味しいものを食べてもらえる。現地の人と話をすることができる。
 現地の人は、外から来た人に話をすることができる。それだけでも現地の人は気持ちが楽になる。
 話を聞いた人は地元に帰ってその話を他の人に伝えることができる。それによって現状が周りの人に
 どんどん伝わっていく。すると聞いた人は状況がわかるし、被災地に行ってみようと思い、訪れる人が
 もっと増える。それが良い循環になっていく。これでも十分支援になるんです。
 だからぜひともどんどん現地に来てほしい。そこで美味しいものを食べてほしい。現状を伝えて広めて
 ほしい。お金や支援物資(だけ)でなく、足を運ぶことが一番いい支援ですよ。」

私も今回、意を決して(?)、女川を訪問して良かったと思っています。良い出会いがありました。
私は、ラジオを通してちょっとしたきっかけとご縁があって女川を訪問しましたが、このブログを読んだ方が
これをきっかけにして、津波に襲われた街を知り、訪問するきっかけになればうれしいです。

最後に、現地の商店の方々が復興を目指して集まった「きぼうの鐘商店街」の写真を載せておきます。
イメージ 3
 ↑ 商店街の全景。朝早く行ったので、まだ店は開いていませんでした・・・(涙)。

イメージ 4
 ↑ きぼうの鐘商店街の説明看板。 瓦礫の中から見つかった鐘を見ることはできませんでした。

イメージ 5
 ↑ 女川の震災後2年経った春。満開の桜です。

・・・・・
私は、しばらく見ないようにしていた津波の映像を再び見始めました。女川を襲った津波の映像です。
自分が見てきた街がどのように津波に遭ったかを再確認するためです。実際の自分が見た場所と当時の
映像が一致して理解が(?)深まりました。