今日は、アマチュア無線機のK1(Elecraft製 自作リグ)のQRH(ドリフト)対策をやってみました。

K1は優れた無線機であり、自作とは思えない性能を発揮してくれます。
ま、それなりの価格ですので私にとっては「えい!や~っ」と思って購入しましたが、
自作する喜びと楽しさ、調整する面白さ、実践で使える嬉しさなど、十分に応えてくれるものです。

ただ、どうしても避けて通れない欠点もあり、その中の一つがアナログVFOならではの周波数
安定性の悪さです。アナログ回路/工学を使って考え抜いて設計されているので、すごいバランス
の基、定数が設定されているのですが限界があるのも確かです。

VFO周りの発振回路にスチロールコンデンサを用い、温度係数のプラスとマイナスが相殺されるように
なっています。(スチコンは今ではもう製造中止品なので、市場でも入手困難ですが。)

K1の電源を入れてから、VFOが安定しても内部温度が上昇すると(特に送信をした場合)、
周波数が低いほうへ動きます。
詳しい方によると、-100Hz/℃だそうです。
実際にも電源を入れてからもじわじわ下がってきて、送信してから受信に移るとヒョイっとずれて
いたりします。QSOの相手局は、「お、ずれていくなぁ・・・」と感じていたことでしょう。

今回はネットでも紹介されている方法で試してみました。先日、東京に出張した際に秋葉原に寄る
時間が少し取れたので、大急ぎで部品を購入しておきました。(やはりスチコンはなかなか見つか
らず)
以下、K1をお持ちの方にしかわからない内容を書きます・・・。

(1)C5をスチコン(3300pF)から黒頭の温度補償セラミックコンデンサに交換。
 →これはメイン基板の裏に取り付けてあるので、それを取り外し、表側にセラコンを半田付け
  する。(これだけでもそれなりに安定するようだが、確認せず。)

(2)C11、C12をスチコン(1200pF)からスチコン(560pF)+黒頭セラコン(680pF)に交換。
 →これもC12のスチコンが基板の裏についているので、両方とも表側に半田付けする。

(3)C11、C12の容量が1240pFになってしまうので、L1を1ターンほどいてVFOの帯域を
   元に戻す。
 →(2)の作業後、VFOの発振周波数を確認したら結構下がっていた。実際の送受信周波数は
   40kHzほど高いほうに動いてしまっていた。マニュアルに従ってコイルの巻き数を減らす
   必要があることを確認し、実行。元の状態にほぼ戻ったので、若干コイルの巻き方を微調整
   して丁度良いところで固定する。(思ったよりも難しくなく、ワクワクしながら作業できた。)

完成したものが以下の写真。わかりづらいですが・・・。
イメージ 1
 ↑ コイル直下の黒頭がC5(3300pF)、その下のペアーがスチコン(560pF)+セラコン(680pF)

この改造後、リグの電源を入れ、アンテナをつないでドリフトを確認しました。
驚くほど安定しています。CQを出している局やノイズのビート音をしばらく受信しても
動いているのがほとんどわからないほどです。もう少し実践の場面で確認が必要ですが、
明らかに以前とは安定度が違います。

これで移動してCQを出してもドリフトが気にならずに安心して運用ができます。
また一歩、すばらしいリグに近づきました。当面は固定のシャックに置いて、HFの運用を
してみたいと思います。

次にやりたいのは、受信面で感度が良くなるようにBPFの調整を追い込みたいです。
送信面での調整をしているので、受信とはポイントが違う感じがしています。

楽しいひと時でした。この作業後に、屋根裏に上がって10メガのDPをバンド内に入るように
調整しました。SWR=1.4が最小点ですが、何とか追い込めました。(腰が痛い・・・!)
これで10メガもアンテナチューナーが不要になりました。(K1でも使える!)